
花育とは?
花育(はないく)とは、お花に触れ、観察し、自由に生けることで、自分の感性を表現する活動です。
デイサービスなごみでは、発達支援の一環として、月に1〜3回の頻度で実施しています。
活動当日には、施設に新鮮なお花が届けられます。子どもたちに10本ほどお花を配り、お花の名前や、どこから来たものなのかなども紹介します。子どもたちはお花に触って、香りをかいで、「ふわふわしてる」「これはチクチクする」など、感じたことを言葉にしてもらっています。
その後、茎を水の中で切る「水切り」に挑戦し、自分で好きな形にカットした花を専用のスポンジに自由に生けていきます。
使う花の量も配置もすべて自由。いっぱいお花を使ったから素敵、などと評価するのではなく、個性を大切にしていて、完成したらたくさん褒める。
それがなごみの花育です。
花育を始めたきっかけ

花育の導入は、「子どもたちが自分らしく表現できる場を提供したい」という想いから始まりました。
そのきっかけとなったのが、花育の先駆者・Haruフラワーデザインスタジオの森先生との出会いです。
施設の代表・津田ひでみが、森先生による「クリスマスリース作り」のワークショップに参加した際、「これだ」と強く感じたことが原点でした。
花を通じて心がほぐれ、自分を表現できる感覚に魅了され、「この体験を子どもたちにも届けたい」と感じたのです。
2018年頃より森先生から1年間の研修を受けたことで、花育が「なごみ」に根づいていきました。
森先生は、「なごみでなら本当に花育が活きる」と感じてくださり、自ら足を運び、丁寧な伴走支援を続けてくれました。
実際に、子どもたちだけではなく、研修を受けた職員たちにも大きな変化が現れました。
花育にふれたあとの職員の顔つきが変わり、次に会ったときには、目の輝きや仕事へのやる気が増していたのです。
こうした好循環が広がり、施設全体に前向きな空気が生まれていきました。
たくさんある療育の中から花育を選んだのは、「子どもたちに自分らしくのびのびと育ってほしい」という私たちなごみの想いと、花育の持つ力がぴったり重なったから。
その想いと実感があったから、花育が施設の代表的な療育になりました。
子どもたちの変化と家庭での反応

花育に継続して取り組むことで、子どもたちには驚くような変化が見られます。
はじめは「花なんて好きじゃない」「面倒」と言っていた子どもも、回を重ねるごとに集中力を高め、「もっとこうしたい」と自ら工夫をするようになります。
花の配置やバランスを意識して生けるようになった子もおり、創造力や思考力の成長が明らかです。
また、家庭でも「お花元気かな?」「水あげた?」と花に関心を持ち、命を大切にする姿勢が育っています。花を飾ることで家庭の雰囲気が明るくなったという嬉しい声も届いています。花が新鮮で2週間くらい飾っていられると保護者の方からも喜ばれています。
発達支援としての効果・専門的視点

花育は発達支援の観点からも多くの効果が期待できます。
たとえば、花の茎をスポンジにまっすぐ差す作業は、感覚統合を促すとともに、微細運動のトレーニングにもなります。実際、活動後に子どもの顔色がよくなることもあり、体の内側から刺激されていることが分かります。
また、「どんな生け方も正解」「自分らしく表現していい」という体験を通じて、自己肯定感が育ちます。花育は、個性を尊重しながら子どもの成長を促す、非常に有効な療育手法です。
花材や環境へのこだわり「黒澤さんが選ぶ花だから実現できる」
なごみは、使用する花材の新鮮さと安全性に強いこだわりがあります。
花材は、花の仕事歴37年のベテラン・黒澤さんから直接仕入れています。活動当日の朝に届けられるため、花は新鮮でみずみずしく、長持ちします。
また、子どもが扱いやすい茎の太い品種や、花粉・実の少ない種類を選定し、安全面にも最大限配慮していただいています。
花は高価な資材ではありますが、子どもたちに唯一無二の体験を届けたいという想いから、本物にこだわることに徹底して取り組んでいます。
黒澤さんが花育を学んでいるからこそ、子ども達のために選定できていると感じています。
株式会社 秀芳生花スタッフの花育への取り組み

なごみでは、スタッフ全員が花育の研修を受けています。
花育の時間はスタッフが子どもたち一人一人につきますが、すべてのスタッフが花育の目的や方法を理解していることが強みです。
森先生からの研修を受けた職員たちは、活動中は子ども一人ひとりに寄り添い、必要なサポートを適切に行います。アルバイトスタッフも含め、花育の意義を全員が共有し、「子どもが自分らしく過ごせる場」を一丸となって作っています。
花育にご興味がある方へ
私たちは、花育を通じて子どもたちに「自分の個性はすばらしい」と感じてほしいと願っています。
発達障害やグレーゾーンの子どもたちは、自分の特性に悩んだり、劣等感を抱きやすいことがあります。しかし、花の世界と同じく、色や形が違うからこそ人は美しく、価値があるのです。
花育を通して、自分を大切に思う気持ち、人の違いを認め合う心、そして「生きているって楽しいかもしれない」と思えるような体験を、これからも子どもたちに届けていきたいと思っています。
最後に
こどもデイサービスセンター なごみでは、「犬とのふれあい」をはじめ、「花育」「食育」「感覚統合」など、五感と心を育む療育を行っています。
発達に不安を抱えるお子さんや保護者の方々にとって、「ここなら大丈夫」「安心して通える」と思っていただけるよう、私たちは日々、子どもたちと真剣に向き合っています。
ぜひ一度、見学や体験にお越しください。スタッフ一同、心からお待ちしています。
なごみの療育の様子はこちらからご覧になれます。
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