
発達障がいの特性により「勉強についていけないのでは」と感じることはありませんか?
集中力が続かなかったり、テストで思うような結果が出ないことで、お子様は「自分は頑張ってもできない」と自信を失ってしまうかもしれません。
でも、それは決して頑張りが足りないからではありません。発達障害にはいくつかの種類があり、それぞれに特有の困りやすいポイントがあるんです。
発達障がいには主に「自閉スペクトラム症」「注意欠如・多動症」「学習障がい」のそれぞれの特性があり、この特性により学校で勉強に困難を感じていることがあります。
特性は違いますが、共通して言える大切なことは、褒めてあげること。お子様は褒められて育っていくものです。ぜひ、褒めることを一番のポイントにして、楽しく学習のサポートをしてあげてくださいね!
それでは、具体的に3種類の特性別に、勉強面でつまずきやすいポイントと家庭でできるサポート方法を札幌市清田区里塚にある児童発達支援・放課後等デイサービス「こどもデイサービスセンター なごみ」がご紹介していきます。
1、自閉スペクトラム症【ASD】の特性と教えるポイント
お子様が、授業中に集中できなかったり、些細なことでパニックになったりしていませんか?もしかしたら、それは自閉スペクトラム症(ASD)による特性かもしれません。ここでは、症状と勉強を教える際のポイントを紹介します。
感覚過敏により授業に集中できない
視覚過敏により、教科書の紙と字のコントラストがきつく感じ教科書が読めない。という困りごとや、平衡感覚不全により姿勢がだらしなくなり「やる気がない」と誤解されてしまうことがあります。
・ルーティーンが崩れるとパニックになる
予期せぬ変化が苦手です。時間割が変更になったり、イベントなどいつもと違う活動になると落ち着かずパニックになることも。
・こだわりが強い
勉強においても、こだわりがでることがあります。「丸のつけ方が気になる」など、周りが気にならないことも、本人にとっては、すごく気になり勉強が進まなくなることがあります。
勉強を教えるときポイント
自閉スペクトラム症(ASD)を持つお子様は、独特の思考パターンや感覚過敏などから、一般的な学習方法が合わないことがあります。お子様が楽しく学べるように、家庭でできる具体的な学習サポートのコツをご紹介します。
①具体的な予定を伝える
曖昧な言い方だと伝わりにくく、また思っていた通りにことが運ばないとパニックになることがあります。
声かけは「あと3問頑張ろう」「あと5分勉強しよう」など具体的に伝えることがポイントです。また事前に勉強の予定表をつくり、学習内容を伝えておくと安心して学習に取り組むことができます。学習は、翌日の授業内容を予習することで、事前に授業の内容を知っておくことができるため、おすすめです。
②写真・図などを活用する
聴覚より視覚のほうが優位な子どもが多いため、写真や、図、など視覚でみて覚えるほうが覚えやすい場合があります。言葉だけで説明せず、写真や図を積極的に活用して学習することもおすすめです。
2、注意欠如・多動症【ADHD】の特性と教えるポイント
お子様が、授業中にじっとしていられなかったり、忘れ物が多かったりしませんか?もしかしたら、それは注意欠如・多動症(ADHD)の特性によるものかもしれません。お子様が抱えやすい困りごとについてご紹介します。
・授業に集中できない
刺激に敏感で、気になることがあるとすぐに気が散ってしまいます。そうなると注意力が散漫になり集中力が維持しにくくなります。
・忘れ物が多い
忘れ物をすることが多く、片付けや整理整頓も苦手です。「授業に必要なものを忘れる。」「課題の締切を忘れる。」などの悩みが増えていくことが多いです。
・じっと座っていることが難しい
じっと座っていることや、順番を待つことが苦痛で、つい動き出してしまいます。行動を自分でコントロールすることが難しいです。
勉強を教えるときポイント
注意欠如・多動症(ADHD)を持つお子様は、注意持続時間が短く、気が散りやすいという特性があります。お子様が集中して楽しく学べるように、家庭でできる具体的な学習サポートのコツをご紹介します。
①学習時間は短く区切る
長く集中することが困難です。細かく区切って、内容を変えることで集中力が続きやすくなります。取り組む学習の種類を何種類か用意し、飽きずに勉強に取り込めるようにするのがおすすめです。集中力が切れてきたと感じたら、少し気分転換をさせてあげてください。
②外部刺激(視覚・聴覚)の少ない環境をつくる
ADHDのお子様は、気が散りやすいです。テレビは消して、家族の話し声も小さくしてもらい、できるだけ静かな環境をつくりましょう。本棚にカーテンをつけたり、机に物を置かないなど、目に入るところに物を置かないことも大切です。
3、学習障がい【LD】の特性と教えるポイント
お子様が、読むことや書くこと、計算などが苦手で、勉強についていけないと悩んでいませんか?もしかしたら、それは学習障害(LD)の特性によるものかもしれません。お子様が抱えやすい困りごとについてご紹介します。
・字を読むことが苦手
読んでいる文字や文章の意味を理解することが難しい、音読が遅い、読み間違えるなど読むことが極端に苦手です。
・字を書くことが苦手
文字を書くことが苦手で、鏡文字になることが多かったり、「ね・わ・れ」など形の似ている文字の区別がつかないなど、書くことが極端に苦手です。
そのため、板書に時間がかかるなどの困りごとがあります。
・計算が苦手
数の大きい小さいが分からない、繰り上がり・繰り下がりの計算が苦手など発達特性により算数が苦手な場合があります。
勉強を教えるときポイント
学習障がい(LD)を持つお子様は、読み書きや計算など、特定の学習領域において困難を抱えるという特性があります。お子様が楽しく学べるように、家庭でできる具体的な学習サポートのコツをご紹介します。
①字を読むことが苦手
親御さまが音声で伝えてあげるといいでしょう。読むことができないだけで理解ができないわけではありません。読む練習には絵本がおすすめです。絵がヒントになり、内容が理解しやすく、音読することで文字と音の意味を合致させることができます。
教科書などの読み飛ばしが気になるようであれば、読むことろを目立たせるため厚紙に1行だけみえるようにくり抜き、自家製のシートをつくるなどの工夫をすることもおすすめです。読むことが苦手なお子様のための読みやすくするシートもいろいろと販売させているので調べてみるのもおすすめですよ。
②書くことがに苦手
学習用のノートは、マス目が大きく、十字の線入りのものを選びましょう。文字を上下、左右のパーツで覚えることができ、文字が書きやすくなることがあります。
漢字を勉強するときは、いきなり書きから練習するのではなく、読み方を覚えてから書く練習をするなど分けて取り組むことがおすすめです。
③計算が苦手
計算式で計算を始めるのではなく、「お菓子を家族にわける」「おつりがいくらか考える」など日常の生活で、数字を取り入れることがおすすめです。
まとめ
発達障がいの主な3種類の特性により、勉強に集中できなかったり、授業についていけないなど、学習面で困難なことがあります。
家庭での適切なサポートを行うことで、苦手なことをフォローし、得意な部分を伸ばしていってください。
札幌市清田区里塚にある児童発達支援・放課後等デイサービス「こどもディサービスセンター なごみ」では、発達に課題のある0歳から18歳までの児童をお預かりし、学習のサポートも行っております。
ほかにも「書道・食育・花育・感覚統合」などを通しお子様にさまざまな経験ができます。
療育の体験をしていただくこともできますので、お近くの方は、お気軽にお問い合わせください。
「こどもデイサービスセンター なごみ」は親御さまを応援しています。
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