
「うちの子、もしかして発達障がいのグレーゾーンかも…」そう感じながらも、どこから手をつければいいのか分からず悩んでいませんか?
実は、グレーゾーンのお子さまの特性は、早期に理解し、適切なサポートをすることで、将来的にとても大切になってきます。
ただ、お子さまの特性が周りに理解されず、注意されることで、お子さまの自己肯定感が低下したり、強いストレスを感じ精神疾患を併発したり、社会適応を困難にする問題行動につながることも…。
そこで今回は、グレーゾーンのお子さまの年齢別特徴や相談先などを札幌市清田区里塚の「こどもデイサービスセンター なごみ」がご紹介します。
この記事を読むことで、お子さまの個性や才能を伸ばし、笑顔あふれる毎日を送るためのヒントを得ていただければ幸いです。
子どもの発達障がいグレーゾーン特徴

グレーゾーンとは、発達障がいの特性が少し見え隠れするけれど、はっきりとは診断されない状態です。グレーゾーンのお子さまは、発達障がいの診断基準を満たすほどではないけれど、発達に凸凹があり、そのために日常生活で困りごとを抱えています。
診断基準に当てはまらないため、「大したことない」「そのうち治る」と軽く見られてしまうことがありますが、こうした誤解や適切なサポートの不足が続くと、お子さまの自己肯定感が低下や、強いストレスを感じ精神疾患を併発したり、社会適応を困難にする問題行動につながる可能性もあります。
発達障がいの診断基準を満たさないけれど、発達障がいの主な3種類、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如・多動症)、学習障がい(LD)の特徴が見られる場合があります。一部ですが、年齢別に表れる傾向をご紹介します。
幼稚園・保育園(2~5歳頃)
- 友達との関わりが苦手
- 気になることがあると食事も途中で止めて動き回る
- 決まった手順・物の配置・道順などに、強いこだわりがある
小学生
- 友達とのトラブルや言い争いが多い
- 授業中落ち着きがなく勝手に歩き回るなど、学校のルールが守れない
- 忘れ物が多い
- 一方的に話し続けたり、空気を読まない発言をしてしまう
- 読み書きや計算など特定の分野が苦手
中学生・高校生
- 衝動的な言動が目立ち、場の空気が読めない
- 会話の流れや文脈を理解するのが苦手
- 忘れ物や失くし物が多く、注意散漫な面がある
- 興味のあることへの集中力は高いが、それ以外には関心を示さない
- 提出物や約束を忘れがち
- 読み書きや計算など特定の分野が苦手
子どもの発達障がいグレーゾーンの診断と相談先
発達障がいグレーゾーンの診断は、専門の医師に判断してもらう必要があります。お子さまの場合は、児童精神科や小児神経科を受診しましょう。支援センターなどでは相談には乗ってもらえますが、診断はできません。
自治体の窓口で申請して「受給者証」を取得できれば、福祉サービスを受けることができます。また、お子さまの発達障がいが気になったときの相談先もご紹介します。ぜひご活用ください。
福祉サービス

お子さまが発達障がいのグレーゾーンの場合、「児童発達支援」や「放課後等デイサービス」といった福祉サービスを利用できる可能性があります。
これらのサービスを利用するには、「受給者証」が必要になり、受給者証はお住まいの自治体の窓口で申請できます。
医師の診断書や意見書など、支援が必要であることを証明する書類が必要となることが多いですが、必要な書類や詳しい手続きは自治体によって異なります。まずは、お住まいの自治体の窓口に相談してみましょう。
■児童発達支援
児童発達支援は、小学校に入る前の6歳までのお子さまが対象の施設です。発達が気になるお子さまや、障がいのあるお子さまが、日常生活で必要な力をつけるためのサポートを受けられます。
具体的には
- 体幹トレーニングや運動プログラム
- 言葉が遅い、コミュニケーションが苦手な子には、ことばや会話の練習
- 集団行動が苦手な子には、お友達と仲良く遊ぶ練習
など、お子さま一人ひとりに合わせたさまざまなプログラムが用意されています。
■放課後等デイサービス
放課後等デイサービスは、小学校から高校までのお子さまが対象の施設です。発達が気になるお子さまや、障がいのあるお子さまが、学校以外の場所で楽しく過ごしながら、色々な力を身につけるためのサポートを受けられます。
具体的には
- 勉強が苦手な子には、ひらがなや計算のなどの学習のサポート
- 地域のお祭りへ参加し、多くの人と交流する
- みんなで一緒に工作やゲームなど行い、他の人との関わりを深める
など、お子さま一人ひとりの目標に合わせたさまざまなプログラムが用意されています。
相談先

■発達障がい者支援センター
発達障がいのある方とそのご家族が、地域で安心して暮らせるよう、様々なサポートを提供する拠点です。それぞれのライフステージに合わせて、「相談支援」「発達支援」「就労支援」など、きめ細やかなサポートを受けることができます。発達障がいに関する情報を知りたいときも、気軽に相談できる場所です。電話相談も受け付けている場合もありますので、ぜひ活用してみてください。
全国の施設一覧をご覧になりたい方は、下記のホームページをご参照ください。
発達障害者支援センター・一覧
■児童発達支援センター
児童発達支援とは、主に就学前のお子さまを対象とした通所支援のひとつです。
相談窓口もあり、必要に応じて関係機関と連携をとってお子さまとそのご家族に対する支援を行なってくれます。
■児童相談所
児童相談所という施設名はご存知の方が多いと思いますが、実は発達に関する相談も受けてくれます。18歳未満の子どもに関する相談を受付けており、本人やご家族はもちろん、18歳未満の子どもに関することであれば、学校の先生や地域の住民の方などでも相談することができます。
学校に相談しにくい、、、病院に行った方がよいのだろうか、、、など、誰かに相談にのって欲しいときの相談先の1つとして考えてみてはいかがでしょうか?
療育手帳の判定や交付も児童相談所で行っています。
■保健センター
保健センターは、赤ちゃんから大人まで、地域住民に対して保健サービスを提供している施設です。乳幼児健診などで訪れたことがある方も多いのではないでしょうか?
実は、保健センターではお子さまの発達に関する相談にも乗ってくれます。専門の保健師さんが、あなたの悩みや不安を丁寧に聞いてくれ、必要に応じて発達検査や療育についてもアドバイスしてくれます。
保育園や幼稚園の先生から「お子さまの発達について気になる」と言われたとき、誰かに相談したいけれど、どこに相談したらいいのかわからない…そんなときも、保健センターは頼りになる存在です。相談することで、悩みや不安を整理し、今後の対応を考えるきっかけになるかもしれません。
まとめ
発達障がいのグレーゾーンのお子さまとの生活は、戸惑いや不安も伴うこともありますよね。この記事が、そんな親御さまの道しるべの一つとなれば幸いです。
グレーゾーンのお子さまの特性は、診断基準に当てはまらないがゆえに、周囲から理解されにくく、「問題ない」「時間が解決する」と見過ごされてしまうこともあります。しかし、早期の理解と適切なサポートは、お子さまの成長にとって非常に重要です。
一人で抱え込まず、専門機関や相談窓口に相談することも選択肢の一つです。専門家のアドバイスやサポートを受けることで、お子さまの可能性を最大限に引き出し、笑顔あふれる毎日を築いていってくださいね!

札幌市清田区里塚にある「こどもデイサービスセンターなごみ」では、児童発達支援事業所は、0歳から小学校入学前のお子さまをサポートし、放課後デイサービスでは、小学生から18歳までの児童をお預かりし自立のサポートをしています。
また、同じ建物で一般の方の書道教室も開いていて、大人の方だけの時間帯もあります。
美しい文字を書くことは、心を落ち着かせ、集中力を高めるだけでなく、創造性を刺激し、新たな自分を発見するきっかけになるかもしれません。
なごみの書道教室で、日常から少し離れて、自分のための時間を過ごしてみませんか?
心身のリフレッシュに、ぜひ「なごみの書道教室」へお越しください。
お待ちしております。