1歳児の発達特性・発達障害とは?特徴・症状・グレーゾーン・相談先・遊び・療育をまとめてご紹介!

1歳半健診での指摘や、周りの子と比べて気になる点があることで、不安な日々を過ごされている親御さまもいるのではないでしょうか?初めての育児で、すでに大変な中、さらに心配事が増えるのは本当に辛いことです。

実は、1歳という幼い時期でも、発達障がいの可能性を指摘されることがあります。言葉の遅れ、視線の合いにくさ、特定のものへの強いこだわりなど、気になる特徴があるかもしれません。

そこで今回は、札幌市清田区里塚にある児童発達支援・放課後等デイサービス「こどもデイサービスセンター なごみ」が、1歳児の発達障がいについて、特徴や症状、グレーゾーン、相談先、遊び方、療育までをご紹介します。

この記事が、お子さまの発達について理解を深め、今後のサポートについて具体的なイメージを持つ手助けになれば幸いです。

年齢別の発達障がいの特徴について紹介している記事も合わせて読んでみてくださいね。

1歳児の発達障がい|特徴

1歳という時期は、お子さま一人ひとりで成長のスピードが大きく異なる時期です。

1歳から特徴が出るのは、発達障がいの中でも自閉スペクトラム症(ASD)という種類の発達障がいが多いですが、お子さんの成長スピードがゆっくりの場合もあるため、必ずしも発達障がいというわけではありませんので、ご安心ください。

自閉スペクトラム症(ASD)の特徴を挙げると、「かんしゃくがひどい」「言葉をしゃべらない」などがありますが、成長とともに言葉が発達することで解消されることもあります。

成長がゆっくりだとどうしても不安になりますが、これもお子さまの特徴のひとつとしてとらえて、成長を温かく見守り、たくさんのポジティブな言葉をかけてあげてくださいね。

1歳の発達障がい|症状

1歳頃に表れやすい発達障がいの症状をご紹介します。

視線や反応がゆっくり

目が合いにくい、名前を呼んでも反応しないなど、視線や反応が乏しい傾向があります。

社会性や言葉の発達の遅れ

他の子への関心が薄い、言葉の発達が遅い、喃語が少ないなど、社会性や言葉の発達に遅れが見られる場合があります。

睡眠の質の低下

寝つきが悪い、夜中に何度も起きる、夜泣きが続くなど、睡眠に関する問題を抱えていることがあります。

人見知りや場所見知り

人見知りをしない、あるいは極端に人見知りが激しい、場所見知りが強いなど、社会的な状況への適応に困難を示す場合があります。

1歳の発達障がい|グレーゾーンとは?

「グレーゾーン」という言葉、耳にしたことはありますか? これは、発達障がいの診断基準には当てはまらないけれど、発達に偏りがあったり、ゆっくりだったりするお子さまのことを指す言葉です。

例えば1歳のお子さまで考えられるのは、夜泣きが続く、極端に人見知りが激しい、目が合いにくいといった特性が見られるけれど、病院で検査を受けた結果、発達障がいの診断には至らなかった場合などに使われます。

グレーゾーンのお子さまへのサポートは、診断があるお子さまとは少し異なる場合があります。お住まいの自治体のホームページで「子育て支援」や「子ども家庭支援」といった言葉を検索したり、電話で問い合わせたりして、相談窓口を探してみましょう。

1歳の発達障がい|チェックリスト

1歳から特徴が出やすい、自閉スペクトラム症(ASD)という種類の発達障がいの症状チェックリストをご紹介します。お子さまの成長のスピードは異なるため、当てはまったとしても、必ずしも発達障がいというわけではありませんので、ご安心くださいね。

1歳児 ASDの特徴チェックリスト
  • 目が合わない
  • あまり笑わない
  • 泣き止まない
  • 音やにおい、味に敏感
  • 名前を呼んでも反応がない
  • 長時間、親がいなくても泣かない
  • (おもちゃなど)ひとつのものにこだわる
  • なかなか寝ない、すぐ目が覚める

1歳の発達障がい|検査

1歳半健診では、身長や体重の測定、医師による診察を通して、お子さまの体の成長はもちろん、運動能力や言葉の発達、心の状態など、様々な側面から発達の様子を確認します。この検診でどのような発達の変化に気づくことができるのかをご紹介します。

1歳6ヶ月健診での気づき

1歳半頃までには、人との関わりを楽しむ、気持ちを伝えようとするなど、コミュニケーションの基礎が育ち始めます。大好きな親御さまと一緒におもちゃで遊ぶ中で、言葉や物の意味を理解し、コミュニケーションの手段として言葉を使い始める子もいます。

この時期は、お子さまがどのように周りの人と関わり、遊び、コミュニケーションを取ろうとしているのか、その成長の様子を確かめる大切なタイミングと言えるでしょう。

1歳の発達障がい|相談一覧

お子さまの発達障がいについて、親御さまだけで悩むのは不安もたくさんあるかと思います。実は今まで行ったことのある施設や、お近くの相談先など身近な施設でも相談を受け付けている場所があります。

身近な人に相談する

お子さまのことで少しでも気になることがある場合は、一人で抱え込まず、まずは身近な人に相談してみましょう。ご家族や友人などに話してみるだけでも、気持ちが楽になったり、新たな視点が見つかったりすることがあります。

また、「1歳6ヶ月児健診」など、お住まいの自治体で行われる健診も、相談の場としておすすめです。保健師さんに日頃の様子や気になる点を伝えてみましょう。

かかりつけの小児科医に相談するのもおすすめです。専門的な見地からアドバイスをもらえたり、必要に応じて専門の医療機関を紹介してもらえることもあります。

児童精神科などの専門の医療機関に相談する

発達障がいの診断は、専門の医療機関でのみ可能です。児童精神科、小児神経科、発達外来など、お子さまの発達に詳しい医師に相談することをおすすめします。

しかし、残念ながらこうした専門機関は数が限られており、数ヶ月待ちということも珍しくありません。お子さまの状態をしっかりと把握し、適切なサポートにつなげるためにも、気になることがあれば早めに相談することが大切です。

次に紹介する地域で相談できる窓口もぜひご活用ください。情報収集を重ねることで、お子さまに合ったサポートを見つけることができます。

地域のサービスを利用して相談する

札幌市での相談の窓口をご覧になりたい方は、下記のホームページをご参照ください。
さっぽろ子育て相談ガイド:発達相談の窓口

子ども支援センターや保健センターでは、成長・発達に関する心配や悩み事など、どんなことでも相談できます。専門家が親身になって話を聞き、問題解決に向けて一緒に考えてくれます。

児童発達支援センターは、主に未就学のお子さまを対象とした施設で、遊びや活動を通して発達をサポートしてくれます。また、心配事や悩みを相談できる窓口もあり、必要に応じて専門機関とも連携して、お子さまだけでなくご家族への支援も行っています。

発達障がいが気になったときの相談先を詳しく紹介している記事もありますので、合わせて読んでみてくださいね。

相談する前の準備として、お子さまの日々の様子や気になる点をメモしておくと、相談の際に役立ちます。例えば、「こんな遊びが好き」「こんな時に困っている」といった具体的なエピソードを記録しておくと、専門家とのコミュニケーションがスムーズになり、より的確なアドバイスが得られるでしょう。

1歳の発達障がい|遊び

1歳のお子さまの発達を促す、おすすめの遊び方をご紹介します。

新聞紙遊び

新聞紙遊びは、小さなお子さまにとって、指先をたくさん使う楽しい経験になります。新聞紙を自由に丸めたり、破ったりすることで、指先の感覚が育ち、手先が器用になっていきます。これは、感覚が過敏だったり鈍感だったりするお子さまの助けにもなります。砂遊びや水遊び、粘土遊びなども、色々なものに触れることで、お子さまの感覚をバランスよく育むのに役立ちます。

シャボン玉遊び

お子さまの中には、たくさんの光や音に圧倒されてしまい、一つのものに集中したり、目で追いかけることが苦手な場合があります。

シャボン玉遊びは、そんなお子さまでも、ふわりと浮かぶシャボン玉を「じっと見つめ」、ゆっくりと飛んでいく様子を「目で追いかける」経験を、楽しく繰り返すことができます。

つみき遊び

1歳頃になると、指先を使った細かい遊びができるようになります。小さなブロックを重ねたり、並べたり、穴に入れたりといったおもちゃを使った遊びは、お子さまの集中力や問題解決能力を育むのに役立ちます。

1歳の発達障がい|療育

1歳からの早期療育は、お子さまの脳が最も柔軟な時期に、発達を促すための大切なサポートです。この時期に適切な働きかけを行うことで、コミュニケーション能力や社会性など、将来の土台となる力を育むことができます。また、困りごとを小さく留めたり、お子さまの自信や自己肯定感を高めることにもつながりますよ。

療育の種類と内容:どんなことをするの?

お子さまの状態に合わせて様々ですが、お子さまの特性に合わせたきめ細やかな指導が受けられる個別療育や、複数のお子さまと一緒に活動し、遊びや活動を通して、社会性やコミュニケーション能力を育む集団療育などがあります。

療育の内容としては、体を動かす遊びを通して、運動能力やバランス感覚を養う運動療育や、発声練習や絵カードなどを使い、言葉の発達を促す言語療育があります。お子さまの特徴に合わせて療育内容を考えていきます。

療育機関の選び方:見学と体験

療育機関を選ぶ際は、見学や体験授業に参加し、お子さまに合った場所かどうかを確かめることが大切です。スタッフの雰囲気がお子さまと合っているか、お子さまの特性を理解し、適切な支援を提供してくれるかなどを確認しましょう。

まとめ

この記事では、1歳児の発達障がいについて、幅広い情報をお伝えしてきました。

1歳という時期は、お子さま一人ひとりで成長のスピードが大きく異なる時期です。大切なお子さまの成長について、心配になるのは当然のことです。

この記事が、お子さまの成長を温かく見守り、笑顔あふれる日々を過ごすための手助けとなれば幸いです。

「こどもデイサービスセンター なごみ」では、1歳のお子さまの療育体験も受付けております

札幌市清田区里塚にある児童発達支援・放課後等デイサービス「こどもデイサービスセンター なごみ」では、発達に課題のある0歳から18歳までの児童をお預かりし、「書道・学習サポート・食育・花育・感覚統合」などを通しお子様へのサポートをおこなっています。

不安を抱えた親御さまの不安をわずかでも取り除ける場になるようサポートさせて頂きます。療育の体験をしていただくこともできますので、お近くの方は、お気軽にお問い合わせください。

なごみの療育の様子はこちらからご覧になれます。

Instagramはこちら

「こどもデイサービスセンター なごみ」は親御さまを応援しています。

ご相談はこちら

こんな記事も読まれています