2歳児の発達特性・発達障害とは?特徴・症状・グレーゾーン・相談先・遊び・療育をまとめてご紹介!

2歳児の発達特性・発達障害とは?特徴・症状・グレーゾーン・相談先・遊び・療育をまとめてご紹介!【チェックリストあり】

お子さまの成長を見守る中で、もしかして発達障がいかも?と心配になることはありませんか? 
2歳頃は、言葉や行動がぐんと伸びる一方で、発達障がいの可能性が気になりはじめる時期でもあります。

そこで今回は、札幌市清田区里塚にある児童発達支援・放課後等デイサービス「こどもデイサービスセンター なごみ」が、2歳児の発達障がいについて、特徴や症状、グレーゾーン、相談先、遊び方、療育までをご紹介します。

この記事が、お子さまの発達について理解を深め、今後のサポートについて具体的なイメージを持つ手助けになれば幸いです。

年齢別の発達障がいの特徴について紹介している記事も合わせて読んでみてくださいね。

2歳児の発達障がい|特徴

2歳頃から特徴が目立ち始める発達障がいとして、自閉スペクトラム症(ASD)が挙げられます。この時期は、お子さまの成長や発達には大きな個人差があるため、必ずしも発達障がいというわけではありません。

2歳頃になると、多くのお子さまは大人の注意を引くために「指差しをしたり」「顔をじっと見つめたり」するようになります。しかし、自閉スペクトラム症のお子さまでは、こうした行動が見られにくいことがあります。

例えば、親御さんと目を合わせなかったり、何かを指さしたい時に自分の指ではなく、近くにいる人の手を動かして指させようとしたりすることがあります。また、夜泣きが続いたり、眠りが浅くなったりするなど、睡眠に問題を抱えるお子さまも少なくありません。

さらに、特定のものや行動への強いこだわりや、極端な好き嫌いといった傾向も特徴的です。

2歳の発達障がい|チェックリスト

2歳頃になると、お子さまの成長は著しく、言葉や行動が豊かになってきます。この時期に、自閉スペクトラム症(ASD)の特徴が見え始めるお子さまもいます。ただし、お子さまの発達のスピードはそれぞれ異なるため、チェックリストに当てはまるからといって、必ずしも発達障がいというわけではありません。あくまで目安として、お子さまの様子を観察する際の参考にしてください。

2歳児|特徴チェックリスト
  • 言葉に遅れがある
  • 決まった服やおもちゃに執着する
  • 友達といるより、ひとりが好き
  • 目が合わない
  • 名前を呼んでも反応がない
  • なかなか寝ない、すぐ目が覚める
  • 偏食がある

2歳の発達障がい|症状

2歳頃に表れやすい発達障がいの症状をご紹介します。

・言葉の発達に遅れがある(2語文を話さない、オウム返しが多いなど)
通常であれば、1歳半頃には「ママ」「わんわん」など、いくつかの単語を話し始め、3歳頃には「わんわん いた」といった二語文を話すようになります。

しかし、発達障がいがある場合は、言葉の数が増えにくかったり、単語を繋げて文章にすることが難しかったりすることがあります。また、相手が言った言葉をそのまま繰り返す「オウム返し」をすることも多いでしょう。

・激しい感覚過敏やこだわりがある
発達障がいのあるお子さまの中には、感覚が非常に敏感で、日常生活の中で強いこだわりを見せる場合があります。

例えば、味やにおいに敏感で、食べ物の好き嫌いが激しかったり、特定の味や食感を極端に嫌がったり、味付けが濃く感じてしまったりすることがあります。また、音に敏感で、大きな音や特定の音に過敏に反応し、怖がったり、泣き出したりすることもあります。

・他人に関心が薄い
周囲への関心が薄いため、人見知りをしないことがあります。誰にでも気軽に話しかけたり、保護者がそばにいなくても平気で過ごしたりする姿が見られるかもしれません。また、他の子どもたちと遊ぶよりも、一人でマイペースに遊ぶことを好む傾向があります。

さらに、アイコンタクトが苦手で、相手の顔を見なかったり、表情の変化に気づかなかったりすることもあります。これは、周囲への関心の薄さだけでなく、顔を認識したり、表情から感情を読み取るのが難しいという特性が影響している可能性もあります。

2歳の発達障がい|グレーゾーンとは?

グレーゾーンとは、発達障がいの特徴が少しだけ見られるけれど、診断がつくほどはっきりしていない状態のことを指します。グレーゾーンのお子さまは、発達障がいの診断基準を満たすほどではないものの、発達に凸凹があり、それが原因で日常生活で困ってしまうことがあります。

例えば、2歳のお子さまの場合、「二語文を話さない」や、「食べ物の好き嫌いが激しい」
といった特徴が見られるけれど、病院で検査を受けた結果、発達障がいの診断には至らなかった場合などが、「グレーゾーン」にあたります。

2歳の発達障がい|検査

お子さまの発達の状態を詳しく知るための「発達検査」というものがあります。
これは、発達障がいかどうかを診断するものではありませんが、お子さまの成長の度合いを様々な角度からチェックすることができます。

発達検査にはたくさんの種類があり、0歳からできるもの、2歳からできるものなどさまざまです。
発達障がいの診断は、医師がお子さまとお話したり、遊んでいる様子を観察したりするだけでなく、日常生活での困りごとなども含めて、総合的に判断されます。

また、「発達検査」と似たものに「知能検査」というものもありますが、こちらは主に「知的能力」に焦点を当てています。発達検査は、知的能力だけでなく、「運動」「身辺自立」「言語」など、より幅広い領域の発達を調べる場合が多いようです。

お子さまの発達について、気になることや心配なことがある時、または「発達検査って受けた方がいいのかな?」と迷っている時は、一人で悩まずに下記で紹介する相談窓口で相談してみてください。

2歳の発達障がい|相談一覧

「育児に困難を感じる」「他の子どもと比べて明らかに違って不安がある」など感じるときは、一人で抱え込まずに、まずは医療機関や相談窓口に連絡してみましょう。

児童精神科などの専門の医療機関に相談する

発達障がいの診断は、専門の医療機関でのみ可能です。お子さまの発達について詳しい医師に相談できる、児童精神科、小児神経科、発達外来などを訪れることをおすすめします。

ただ、こうした専門機関は数が限られており、数ヶ月待ちということも珍しくありません。お子さまの状態をしっかりと把握し、適切なサポートにつなげるためにも、心配なことがあれば早めに相談することが大切です。

地域のサービスを利用して相談する

札幌市での相談の窓口をご覧になりたい方は、下記のホームページをご参照ください。
さっぽろ子育て相談ガイド:発達相談の窓口

子ども支援センター保健センターでは、成長・発達に関する心配や悩み事など、どんなことでも相談できます。専門家が親身になって話を聞き、問題解決に向けて一緒に考えてくれます。

児童発達支援センターは、主に未就学のお子さまを対象とした施設で、遊びや活動を通して発達をサポートしてくれます。また、心配事や悩みを相談できる窓口もあり、必要に応じて専門機関とも連携して、お子さまだけでなくご家族への支援も行っています。

発達障がいが気になったときの相談先を詳しく紹介している記事もありますので、合わせて読んでみてくださいね。

相談する前に、お子さまの普段の様子や気になることをメモしておくと、専門家の方に伝えやすくなりますよ。例えば、「こんな遊びが大好きで夢中になるんです」「こんな時によく癇癪を起こしてしまって…」といった具体的なエピソードを記録しておくと、専門家の方もよりお子さまのことを理解しやすくなり、的確なアドバイスをもらえるはずです。

2歳の発達障がい|遊び

感覚が敏感なお子さまも、遊びを通して少しずつ慣れていくことができます。今回は、触感を感じる遊びを3つご紹介します。

【室内遊び】粘土遊び

粘土をこねて、自由に触って遊びましょう。
型にはめて何かを作るのではなく、粘土の感触そのものを楽しむことがポイントです。

【室内遊び】ボールプール

ボールプールを作って、触ったり潜ったり自由に遊びましょう。
たくさんのボールに触れて感覚を楽しんでください。

【外遊び】砂遊び

公園の砂場では、砂の動く感覚や温度を確かめることができます。
砂を握ったり、サラサラと落としたり、足で踏んだりして、様々な感触を楽しむことができます。

遊びのポイント
お子さまのペースに合わせて、遊んでください。親御さんも一緒に遊び、楽しい時間を共有することも大切です。

2歳の発達障がい|療育

日々、お子さまの成長を見守りながら、悩みや不安を抱えている親御さんも多いのではないでしょうか。お子さまの発達に特性がある場合、子育ては時に孤独で、途方に暮れてしまうこともあるかもしれません。

そんな時、早期に療育を受けることは、親御さんにとってもお子さまにとっても大きなメリットがあります。専門家と一緒に、お子さまの困りごとや悩みを共有し、具体的な解決策を探っていくことができます。一人で抱え込まずに、頼れる存在がいるという安心感は、親御さんの心の支えにもなるでしょう。

お子さまにとっても、早期の療育は、自分らしく生きていくための大切な一歩となります。様々な方法でサポートを受けることで、今抱えている困りごとを少しずつ克服し、生きづらさを和らげることができます。

療育の内容

療育の内容は、お子さん一人ひとりの状態に合わせて多岐にわたります。

個別療育
お子さんの特性に合わせたきめ細やかな指導を受けることができます。

集団療育
複数のお子さんと一緒に活動することで、社会性やコミュニケーション能力を育むことができます。
お子さんの得意なことや苦手なことを把握し、個々に合わせた療育計画を作成していきます。

療育機関の選び方:見学と体験

療育機関を選ぶ際は、見学や体験授業に参加し、お子さんに合った場所かどうかをじっくり見極めることが重要です。

  • スタッフの雰囲気がお子さんと合っているか
  • お子さんの特性を理解し、適切な支援を提供してくれるか
  • 施設の設備や環境が整っているか

など、様々な視点から確認してみましょう。

お子さんにとって、安心して楽しく過ごせる療育機関を見つけることが、成長への第一歩となります。焦らず、お子さんにぴったりの場所を探してみてくださいね。

療育を受けるには?

療育を受けるためには、「受給者証」が必要です。これは、お住まいの自治体が発行するもので、療育などの福祉サービスを受ける際に必要となります。まずは、お住まいの自治体の窓口に相談してみましょう。

グレーゾーンの療育を詳しく紹介している記事もありますので、合わせて読んでみてくださいね。

まとめ

この記事では、2歳頃の発達障がいの特徴、特に自閉スペクトラム症(ASD)を中心にご紹介しました。

お子さまの発達は一人ひとり異なるため、ここで紹介した特徴が全て当てはまるわけではありません。しかし、気になる点があれば、一人で悩まずに専門家へ相談してみましょう。

早期発見・早期療育は、お子さまの将来の可能性を広げます。適切なサポートを受けることで、お子さまが自分らしく、笑顔で過ごせるように、一緒に歩んでいきましょう。

この記事が、お子さまの発達について考えるきっかけとなり、少しでもお役に立てれば幸いです。心配なことは抱え込まず、いつでも専門家の力を借りてくださいね。

「こどもデイサービスセンター なごみ」では、2歳のお子さまの療育体験も受付けております

札幌市清田区里塚にある児童発達支援・放課後等デイサービス「こどもデイサービスセンター なごみ」では、発達に課題のある0歳から18歳までの児童をお預かりし、「書道・学習サポート・食育・花育・感覚統合」などを通しお子さまへのサポートをおこなっています。

不安を抱えた親御さまの不安をわずかでも取り除ける場になるようサポートさせて頂きます。療育の体験をしていただくこともできますので、お近くの方は、お気軽にお問い合わせください。

なごみの療育の様子はこちらからご覧になれます。

Instagramはこちら

「こどもデイサービスセンター なごみ」は親御さまを応援しています。

ご相談はこちら

こんな記事も読まれています