お子さまの言葉の遅れが気になる方へ。発達の目安・原因・サポート方法をご紹介

子どもの成長を近くで見ていると、「おしゃべりが遅い」「言葉の意味がわからない」など言葉の遅れに関して悩みや不安な気持ちに感じることがありますよね。

乳幼児健診の問診や検査は言葉の発達が年齢に沿った成長なのか、発達に遅れが見られないかを発見するための1つの大きな目安になっています。

言葉が年齢よりもかなり遅い場合には、『言語発達遅延』の可能性が出てきます。

この記事では、札幌市清田区里塚にある児童発達支援・放課後等デイサービス「こどもデイサービスセンター なごみ」が言葉の遅れが気になる保護者の方へ、発達の目安、原因、そしてサポート方法をご紹介します。

専門機関への相談先や、家庭でできる言葉の発達を促すサポート方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。お子さんの成長を温かく見守りながら、必要なサポートを受けていきましょう。

言葉の遅れはあるのか?年齢別の発達の目安を知ろう!

言葉の遅れは年齢別で目安が変わってきますので、基本の例として確認してみましょう。

1歳半の目安

言葉の目安は、おなかがすいたら「マンマ」、犬をみたら「ワンワン」など意味のある単語が言えるようになることです。
同時に親御さんの話しかけた単語が理解できるようになっているのです。

まずは「ワンワン」といったら犬を見るか、「ブーブー」といったら自動車を指さすかどうかを観察してみてください。
1歳半くらいの間にいくつかの単語が理解できるようになるのが目安です。

2歳の目安

2歳ごろは言葉の語彙がかなり増えてきます。
ものの名前だけでなく、動詞や「小さい」「大きい」などの形容詞が分かるかが目安です。

2語文が分かるようになります。
「おうちに帰ろう」「手を洗おう」などの2語文の言葉を理解できて行動できるかどうかを観察してみてください。

3歳の目安

3歳ごろはさまざまな形容詞、「食べ物」「動物」などのカテゴリーを表す言葉がわかるようになります。色の名前も理解できるでしょう。

うまくお話できなくても、「青い帽子を持ってきて」など3語文くらい言葉を指示どおりに行動できるかどうか観察してみてください。

4歳の目安

4歳ごろの子どもは話す意欲が高まり、言葉で自己主張できるようになります。

親御さんのほかに(友達や保育園の先生など)と会話の機会が増えて、言葉を覚えるスピードもぐんと速くなります。
コミュニケーションの幅が広がって、会話が楽しくなる時期です。

5歳の目安

5歳ごろの子どもは、おおよその文法的な機能が発達してくると考えられています。
長くつなげてお話しできるだけでなく、接続詞や助詞の使い間違いもなくなります。

「昨日、明日」など時間や空間に関する概念、「約束」や「親切」などの抽象的な概念も理解できるようになります。

言葉の遅れの原因は主に6つ!様々な要因をチェック

言葉の発達が遅れる原因としては、下記のような様々な要因が考えられます。
子どもの生活様態や観察できるところから確認してみましょう。

  • 内気な性格で言葉数が少ない
  • 言葉が理解できていない
  • 言葉を発する機会を失っている
  • 聴覚の問題
  • 発達障がいとの関係
  • その他の要因で特異的言語発達障がいの可能性

などが考えられます。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

1、内気な性格で言葉数が少ない

自分をアピールする意志が少なく、子どもの性格が内向的で必然的に言葉数も少なくなることがあります。
親御さんの言っていることを理解できているようであれば心配ありません。

2、言葉が理解できていない

子どもが単語の意味を理解できていないと、子どもが自分から言葉を発することはありません。

子どもへ「ママ」「車」などの言葉をいった場合、実際に目線を向けているか確認してみましょう。言葉を理解できていれば行動できています。

日常会話で言った言葉に反応できると子どもは理解しています。ゆっくり焦らずに楽しく取り組んでみましょう。

3、言葉を発する機会を失っている

子どもが何か発言しようとしたときに、親御さんや周囲の大人が先回りで行動をすることで発言の機会を奪ってしまっていることがあります。

子どもは会話をしたり聞いたりすることで言葉を覚えていくので、何も言わなくても大人が解決してしまう環境では、言葉の遅れにつながるでしょう。

4、聴覚の問題

聴覚の問題は非常に判断がむずかしい障がいといわれます。
言葉の遅れた子どもについては、聴力検査を行って難聴の有無を確かめておくことが大切になります。

難聴が重い場合は名前を呼んだり大きな音をたてても振り向かないということで、早くに気付かれる傾向があります。
難聴が中程度か軽度の場合は人の声には反応しますので気付かれにくいことがあります。 むしろ言語発達の遅れと扱われて、難聴が見過ごされてしまう場合も少なくありません。

言葉の遅れにはさまざまの原因が考えられ、難聴だけが原因とは限りません。 

5、発達障がいとの関係

自閉スペクトラム症などの発達障がいが原因で、言語発達遅延を生じる可能性があります。
発達障がいの症状として次の症状が見受けられます。

  • 視線が合いにくい
  • ちょっと普段と違うことがあるとパニックになる
  • かんしゃくが強い
  • 遊び方にこだわりが強い

普段通りに過ごしても友達とうまく遊べない、トラブルになるといった特徴がみられます。
言葉はまったく発言しない場合やたくさんおしゃべりできる場合までさまざまです。

  • 質問したことに答えない、
  • 一方的にコマーシャルなど耳に残っているフレーズをくりかえす
  • 返答がオウム返しになってしまう
  • 独り言が多い

特徴は相手とのコミュニケーションがうまくいかないことです。

6、その他の要因で特異的言語発達障がいの可能性

発達障がいがないにもかかわらず、4歳〜5歳になってもことばの遅れだけがある場合、特異的言語発達障がいなどと呼ばれます。

話し始めが遅く、カタコトしか話せなかったけれどその後たくさんおしゃべりできるようになる場合があります。

3歳児健診の時点で「レイトトーカー」と言われたお子さんのうち、15〜20%が「特異的言語発達障がい」の状態に至ると考えられています。

特異的言語発達障がいとは

  • ことばの理解は年齢相当にできるがことばの表出だけが遅れる場合
  • 理解面と表出面の両方が遅れる場合

と2種類に分けられます。

就学前後は言葉の遅れはあまり感じられないことがあるでしょう。
学年が進んだとき必要な言語力には到達できず、学習に影響を及ぼす可能性が考えられます。
のちのち限局性学習症(いわゆる学習障がい)に移行するリスクが高いことも指摘されています。

言葉の遅れが疑われるときの相談先

乳幼児健診は発達の遅れや偏りに気づくタイミングがあります。
1歳半健診、3歳児健診で発達の遅れや偏りを指摘される子どもも少なくありません。また、保育園や幼稚園、小学校などの様子から「もしかして」と感じる親御さんもいます。

「子どもが発達障がいかもしれない」と思ったときには、まずは以下のような専門機関の相談窓口を利用することをおすすめします。

最初に地域の相談窓口へ相談して、障がいと判断した場合は専門機関へ相談してみましょう。

地域の相談窓口を活用する

お住まいの都道府県や市区町村を調べて相談してみましょう。

  • 保健所・保健センター
  • 子育て支援センター
  • 児童相談所

住んでいる地域で、支援場所など具体的なアドバイスを得られます。
地域で開催されるセミナーや交流会などを紹介しています。

専門機関で相談する

地域の相談窓口に相談後、障がいの可能性があるときは下記の専門機関に相談してみましょう。

  • 発達障害者支援センター
  • 児童発達支援センター

どのような専門機関か下記で説明します。

発達障害者支援センター

発達障がい児の支援に関する保健、医療、福祉、教育、労働などの関係機関と連携し、地域における総合的な支援ネットワークを構築しながら、支援に関する地域の機関なども紹介しています。

全国の施設一覧をご覧になりたい方は、下記のホームページをご参照ください。
発達障害者支援センター・一覧

児童発達支援センター

障がいのある子どもが通所し、日常の基本動作・集団適応といったスキルの訓練を行う施設です。
お住まいの市区町村へ問い合わせが必要です。

発達障がいが気になったときの相談先を詳しく紹介している記事もありますので、合わせて読んでみてくださいね。

言葉の発達を促すサポート方法

身体機能に原因がある場合は別途専門的な治療が必要になりますが、それ以外のケースにおける言葉の遅れは日常生活での親御さんの働きかけによって取り戻すことができます。

家庭での関わり方

子どもとの会話や遊びを通して、言葉を引き出してみましょう。

  • 積極的に優しく話しかける
  • 絵本の読み聞かせで新しい言葉や表現を学ぶ
  • 先回りして話さない、少し話すのを待つ
  • 言い間違いを注意しない、自然な会話の中で正しい言葉を教える
  • 歌やリズム遊びなどで楽しむ

子どもが発言しやすいように楽しんで接すると言葉を引き出しやすいですね。

発達支援:療育や専門機関のプログラム

療育(発達支援)とは、障がいのあるお子さんや可能性のあるお子さんに対して行う支援です。 個々の発達状態や障がい特性に応じて、現状の問題解決と自立を目指し支援をすることです。

療育機関を利用する際は事前に見学や体験授業に参加をしてみましょう。
お子さんに見合ったところか見極める機会ができてます。

  • スタッフの雰囲気がお子さんの希望とあっているか
  • お子さんの特性を理解し、適切な支援を提供してくれるか
  • 施設の設備や環境が整っているか

など、さまざまな視点から確認してみましょう。

言葉の遅れと向き合う親の心構え

言葉の発達が遅れていることに対する不安や焦りは、親として当然の感情です。
決して一人で抱え込まず、周囲の理解とサポートを得ることが非常に重要になります。

不安や焦りは当たり前
親としての心配は自然なこと。自分を責めず感情をコントロールすることを認めることが大切

一人で抱え込まない
家族や友人、専門家に相談しサポートを受けることで負担を軽減できます。

周囲の理解とサポート
周囲に状況を理解してもらい協力を得ることで、子どもにとっても安心できる環境を作ることができます。

子どものペースに合わせて長い目で
子ども一人ひとりのペースに合わせて、焦らずに見守ることが大切です。長期的な視点で成長を見守りましょう。

ひとりで考えすぎず周囲のサポートや理解を得て、より良い環境で子どもを見守っていきたいですね。

まとめ

今回は札幌市清田区里塚にある児童発達支援・放課後等デイサービス「こどもデイサービスセンター なごみ」がお子さまの言葉の遅れが気になる方へ、発達の目安・原因・サポート方法をご紹介しました。

言葉発達遅延は判断がむずかしく、親御さんは特に不安な気持ちになります。
疑問や質問は「こどもデイサービスセンター なごみ」、最寄りの地域の窓口や専門機関へご相談いただければ解決策を見つけられます。

この記事は言語発達遅延の特徴から相談先までをまとめてありますので、状況に応じた情報を読んでいただければ幸いです。

「こどもデイサービスセンター なごみ」では、療育体験も受付けております

札幌市清田区里塚にある児童発達支援・放課後等デイサービス「こどもデイサービスセンター なごみ」では、発達に課題のある0歳から18歳までの児童をお預かりし、「書道・学習サポート・食育・花育・感覚統合」などを通しお子様へのサポートをおこなっています。

不安を抱えた親御さんの不安をわずかでも取り除ける場になるようサポートさせて頂きます。療育の体験をしていただくこともできますので、お近くの方は、お気軽にお問い合わせください。

なごみの療育の様子はこちらからご覧になれます。

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