お子さまの発達特性・発達障害を受け入れられないあなたへ。共に歩んでいくためのガイド

子どもが発達障がいと診断されて、覚悟はしていてもショックを受けるでしょう。
集団生活になじめない、落ち着かないなどもしかして発達障がいかな?と感じていた部分もありました。

親としてわが子を見守っていきたいが、実際は発達障がいをうまく受け入れられず辛い思いをしていませんか。

この記事では、札幌市清田区里塚にある児童発達支援・放課後等デイサービス「こどもデイサービスセンター なごみ」が発達障がいの気になる親御さんへ、メンタル面・子どもとの接し方やサポート方法をご紹介します。

発達障がいのわが子をどのように受け入れたり、乗り越えていけばいいのかを一緒に考えてみましょう。

発達障がいを受け入れられないのは親心

「わが子の障がいを受け入れる」ことは言葉でいうほど簡単なことではありません。
とても重く、非常に難しいことです。

特に発達障がいと診断されたときに、どのような感情を持ったか例をあげてみましょう。

診断を受けた日の衝撃と混乱
発達障がいと診断されても「障がいがあるなんて受け入れられない」「普通に見える」「なんでうちの子が障がい児なの」と親として考えるだけでもいけないと思ってしまいますよね。

理想と現実のギャップに苦しむ
理想は発達障がいのわが子を受け入れてサポートしようとがんばりたいところです。
実際は受け止めきれず無理やりと自身を奮い立たせたり、親としての自分を責めたりすることもあるでしょう。

周囲の言葉に傷つき、孤立感を感じる
多くの場合、言葉をかける側は「元気づけよう」と思って話しかけています。
受け止める側の心の状態が不安定な場合は、言葉によって嫌な気分になってしまうことがあるでしょう。

励ましの言葉や心配してくれる人を素直に受け入れられないことがあり、「所詮は他人のこと」と孤立感を感じてしまいます。

「発達障がいを持った子ども」「ショックな自分」「周囲の反応」と子どもや周囲へポジティブに接したいですが、わが子の発達障がいを受け入れることは非常にむずかしいことです。

発達障がいが受け入れられない感情と向き合う

親は子どもの発達障がいについて、自分に責任があると感じます。

しかし、子どもの発達障がいは、親御さんのせいでも子どものせいでもありません。
発達障がいは誰のせいでもないことを認めましょう。
発達障がいは一つの個性や特性であり、欠点だけでなく長所や特技も持っています。

適切な支援や環境によって、改善や成長が可能です。
まずは自身の気持ちを整理して、感情と向き合ってみましょう。

はじめは受け入れることができないことを理解する
発達障がいは生後すぐには気が付かないでしょう。
2歳ごろからだんだん集団でもコミュニケーションがとれない(ASD/自閉スペクトラム症)ことから、気になり始めるかたが多いと言われています。

否定、怒り、悲しみ…様々な感情を抱くことは仕方がない
発達障がいのお子さんに、親御さんは感情的にならないように接していきましょう。
「怒る」という行為には合理的なメリットはありません。
家族ですから感情的に怒るのは自然なことですが、「子どもを動かす手段」として怒るのはやめましょう。

自分を責める必要はない、完璧な親はいないことを理解する
子どもの発達障がいは決して親のせいではありません。
発達障がいの子どもを持つと、親の育て方が悪いなどと非難され辛い経験をしてしまうケースがあるようです。
発達障がいは親のせいだと自分を責めている方がいれば、すぐにでも止めるべきです。

感情を吐き出し、心を軽くする場所を見つけることを忘れない
日々に煮詰まらないよう、どう息抜きをするか。
「自分に合った息抜き方法」を見つけられるかは、発達障がいの子どもを育てているからこそとても大事なことだと思います。

同じ状況の知り合いや友達に感じていることを話して息抜きをしましょう。
共感してくれる人と話すとスッキリしますよね。

発達障がいへの理解を深める

発達障がいは気づく時期により種類が異なります。

2歳ごろから気になった場合は集団でもコミュニケーションがとれない(ASD/自閉スペクトラム症)が考えられます。

小学校就学前は椅子に長く座ることも増え、落ち着きがないこと(ADHD/注意欠如・多動症)が気になりはじめる時期です。

小学生になると学習面で極端な不得意なことが見つかったり(LD/学習障がい)と、発達障がいの種類により感じる時期は違うことが多いです。

発達障がいの種類について解説します。

発達障がいとは何か、特性や強みを学ぶ

発達障がいは大きく分けて以下の3種類に分類されます。

  • 自閉スペクトラム症(ASD)
  • 注意欠如・多動症(ADHD)
  • 学習障がい(LD)

それぞれの特性は次の通りです。

自閉スペクトラム症(ASD)

自閉スペクトラム症(ASD)は、かつて「自閉症」「アスペルガー症候群」「高機能自閉症」と呼ばれていた診断名が含まれています。

  • コミュニケーションがうまく取れない
  • 人との関わりが苦手
  • 物・事柄に強いこだわりがある
  • 感覚が敏感、または鈍感など感覚にかたよりがある

注意欠如・多動症(ADHD)

ADHDは注意欠如多動症とも呼ばれて、3つの特性「多動性」「不注意」「衝動性」がみられる発達障がいの一つです。

特性のあらわれ方はさまざまです。
多動・衝動性の傾向が極端に強かったり、多動・衝動性と不注意の特徴が、同じ割合ででることもあります。
幼いお子さんにみられる特徴と似ているため区別することが難しく、特性は4歳〜7歳ころにはっきりしてくると言われています。

注意欠如・多動症の主な3つの特徴は下記になります。

  • 多動性…じっと座っていられない。しゃべり続ける。話に割って入る。
  • 不注意…物をなくす。計算ミスが多い。いつもぼーっとしている。
  • 衝動性…順番が待てない。気になったら行動せずにはいられない。計画が苦手。

学習障がい(LD)

学習障がい(LD)とは知的な発達の遅れはないが「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算・推論する」能力のうち、特定の課題の習得だけが、他に比べてうまくいかない状態です。

本格的な学習に入る小学生までは学習障がい(LD)に気づかれにくいことが多く、学習についての遅れが1〜2学年くらいあることが一般的です。

発達障がいは気づく時期により種類が異なります。

偏見や誤解はない?多様性を尊重する

発達障がいは、他の障がいに比べると認知度が低い障がいです。

認知度の低い理由は2005年に制定された発達障害者支援法がきっかけで、発達障がいの歴史の浅さにもあります。

個人差の多様なことが発達障がいの特徴で、同じ診断を受けても表れかたが大きく違うこともあります。

子どもの個性と向き合い、可能性を信じる

子どもの個性と向き合って、よいところをほめていこう。
個性というのは、よい点は子どもによってさまざまです。

「好きなことに興味をもって、いつまでも続けられる」というのも立派な個性でしょう。
「できること」や「いいところ」を見つけて、子どもの可能性を信じ伸ばしていきましょう。

子どもの成長を支えるために

発達障がいの原因は完全に解明されてませんが、生まれつきの脳の機能障がいが原因と考えられています。

発達障がいとが思われずに本人の性格によるものと見過ごされたり、発達障がいであることに気づいてもらえず、正しいサポートを受けられないことがあります。

周りからは「自分勝手な人」「変わった人」と誤解され、周囲との違いを感じ生きづらさを感じながら生活を送ることになっている人も多くいます。

発達障がいは親の愛情不足やしつけが原因というのは大きな誤解です。
専門のサポートを受けて、子どもの成長を見守りましょう。

専門家のサポートを受け、適切な支援を探す

早めに支援をうけるメリットは就学後に不登校や抑うつなどの問題を予防できることです。

早期の療育には親御さんの協力が欠かせません。
子どもの療育を担う発達支援施設の専門家や、療育施設などで行われるペアレントトレーニングで親御さんはどのように関わればいいのかを学ぶことができます。

子どものペースに合わせて、焦らず見守る

子どもを一般常識にはめ込むのではなく、子どもの心に理解をしていくことが大切です。

また、お子さん自身が「得意と苦手」「好きと嫌い」を知り、「苦手」や「嫌い」なことは無理におこなう必要なありません。頑張ってもできないこともあります。
子どもは苦手なことはサポートしてもらうほうが、できなくて自信をなくすよりは全然良いのです。

子どもの得意なことを伸ばし、自信を育む

子どもの得意を伸ばしたほうが、はるかに有効です。
得意なことが見つからないという場合は、子どもの興味のあることから関心を広げてあげましょう。
子どもが得意なことや興味のある分野での力を伸ばしてあげることで、自分に自信を持つことができます。

発達障害を受け入れることで見えてくる未来

子どもの笑顔が増え、親子の絆が深まる
子どもの成長を誰よりも関心を持ち、近くで見守る親御さんだからこそ「できること」に気づいてあげられるはずです。

子どもがやってみたい手伝いや趣味などは、積極的にチャレンジさせてあげてください。
たとえ小さなことでも、自分でできた時には「よく頑張ったね!」「すごいね!」と、たくさん褒めてあげましょう。

困難を乗り越え、共に成長していく喜び

子どもは日常生活を送るなかで、たくさんの不安や困難を抱えながらも一生懸命頑張っています。
家庭では親御さんが見守る中で、達成感や幸せをたくさん感じられるようにしましょう。
小さな成功を一緒に喜び、お子さまの自信を育んでいけます。

まとめ

今回は札幌市清田区里塚にある児童発達支援・放課後等デイサービス「こどもデイサービスセンター なごみ」がお子さまの発達特性・発達障害を受け入れられないあなたについて解説しました。

発達障がいはここでは対処しきれず、親御さんは特に不安な気持ちになります。
疑問や質問は「こどもデイサービスセンター なごみ」、最寄りの地域の窓口や専門機関へご相談いただければ解決策を見つけられます。

この記事は発達障がいの子どもの接し方・種類など記されており、状況に応じた情報を読んでいただければ幸いです。

「こどもデイサービスセンター なごみ」では、療育体験も受付けております

札幌市清田区里塚にある児童発達支援・放課後等デイサービス「こどもデイサービスセンター なごみ」では、発達に課題のある0歳から18歳までの児童をお預かりし、「書道・学習サポート・食育・花育・感覚統合」などを通しお子様へのサポートをおこなっています。

不安を抱えた親御さんの不安をわずかでも取り除ける場になるようサポートさせて頂きます。療育の体験をしていただくこともできますので、お近くの方は、お気軽にお問い合わせください。

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