「療育って?どういうことをするの?」
「発達障がいグレーゾーンでも対応してくれるのか」
療育といってもよくわからずに詳しく知りたいと思っている親御さんも多いのではないでしょうか。
療育はお子さまの成長をサポートし、可能性を広げるための大切な機会になります。
そこで今回は札幌市清田区里塚にある児童発達支援・放課後等デイサービス「こどもデイサービスセンター なごみ」が発達障がいのあるお子さまとグレーゾーンのお子さまにとって、療育の必要性とどんな効果が期待できるのかなどを解説していきます。
お子さまへの理解が深くなり、療育という選択肢がお子さまにとって充実した毎日を送るための第一歩になると幸いです。
療育とは?
療育は「発達支援」ともいわれ、障がいのあるお子さまを支援することです。
専門家や教育関係者、家族など障がいを持つお子さまを取り巻く人々が協力し、療育に取り組みます。
療育の目標は常にお子さまの可能性を最大限に引き出して、成長や社会での自立のための支援を提供することです。
療育を受けることの効果は?
療育現場では、お子さま一人ひとりの個性や発達段階に合わせたプログラムが提供されます。そのために苦手なことを克服できなくても、得意なことを伸ばすことで苦手な部分をカバーできるようになることもあります。
各施設により特色があり「体を動かす」「じっくり考えながら」などお子さまの興味のあるものから選択ができます。
療育の対象となるお子さま
療育は、基本的に18歳以下のお子さまが対象です。
療育の必要性があれば、0歳から開始する事もできます。また、療育で対象としている障害種別である身体障がい、知的障がい、精神障がいのいずれかをもっているお子さまが療育の対象です。
最近では、自費の民間療育施設や療育の意味合いを持つサービスも増えてきているため、グレーゾーンのお子さまも療育の一歩を踏み出しやすくなりました。
しかし、基本的には自治体の療育相談窓口への相談や医師による診断後に、必要性が認められて対象となるのが一般的です。
お子さまがもしかして発達障がいかも?とお悩みの親御さんは、一度自治体の療育相談や専門家へ相談しましょう。
療育はずっと続けていくケースもあれば、発達状況に伴って専門家の判断によって療育の卒業という形で終了するケースもあります。
発達障がいのグレーゾーンのお子さまにも療育が必要
発達障がいのグレーゾーンとは、発達障害の傾向があるのにもかかわらず、診断基準の一部を満たさないことから診断が下りない状態を指します。
グレーゾーンのお子さまでも発達支援施設で療育を受けることは可能です。
診断基準に当てはまらないため、「大したことない」「成長したら治る」と軽く見られてしまうことがあります。
時期を逃して誤解や適切なサポート不足が続くと、下記のような負担がお子さまにかかります。
- お子さまの自己肯定感が低下
- 強いストレスを感じ精神疾患を併発
- 社会適応を困難にする問題行動
発達障がいの診断は、児童精神科や小児神経科を受診して専門の医師に判断が必要です。
支援センターなどでは相談には乗ってもらえますが、判断はできませんので、相談する事業も見極めが大切です。
グレーゾーンのお子さまにとっての療育のメリット・デメリット
グレーゾーンのお子さまは、「成長すればそのうちできる」とみなされ、必要なサポートや介入が遅れてしまいます。しかしグレーゾーンのお子さまは特性によって理解してもらえずに生きづらさを感じているのです。
療育を受けるメリット・デメリットは次の通りです。
療育のメリット
グレーゾーンのお子さまが療育を受けるメリットは次の通りです。
- 早めのサポート:専門家と一緒に具体的な相談や心強いサポートを受けられる
- 二次障がいの予防:周囲の理解不足や否定的な対応で過度のストレスがかかる
早めの療育が重要で自分の特性と向き合うことは、お子さまの成長にとって大切なことです。
適切なサポートを受けることはお子さまの困りごとに早く気づき、親御さんにとっても大きなメリットになりますよ。
療育のデメリット
グレーゾーンのお子さまが療育を受けるデメリットは次の通りです。
- 保育園・幼稚園等の両立やママ友の理解が必要:療育を理解していない保護者はたびたび園を早退すると、周囲に理解してもらえず誤解を生みます。
- 親御さんの仕事との両立がむずかしい:療育は園児の生活リズムで実施しているので、午後の早い時間に開始します。
親御さんによっては職場の承諾や時間調整が必要になります。
療育を開始するには早めのサポートがお子さま、親御さんにとっても大きなメリットですが、周りの理解があればスムーズに療育を始められますね。
療育の費用は一割負担
児童福祉法に基づく利用料金の1割分の料金が負担となります。
各家庭の所得に応じて利用者負担の上限額が定められています。所得に応じた負担の上限額は以下のとおりです。
所得金額 | 負担上限月額 |
---|---|
生活保護受給、市町村民税が非課税の世帯 | 0円 |
前年度の年間所得が890万円までの世帯 | 4,600円 |
前年度の年間所得が890万円以上の世帯 | 37,200円 |
別途実費負担でおやつ、療育教材費等、療育にかかる費用が発生します。(1回200円、昼食1回300円)
万一の場合に備えて損害賠償保険に加入します。
療育を受けたいと思った時の相談先
札幌市での相談の窓口をご覧になりたい方は、下記のホームページをご参照ください。
さっぽろ子育て相談ガイド:発達相談の窓口
- 子育て支援センター
- 保健センター
- 発達障がい者支援センター
- 児童発達支援センター
- 児童相談所
- 市区町村の担当課
たくさんの相談先があります。1人で悩まずにまずは相談してみてくださいね。
お子さまの状況を話すことで、気持ちが落ち着き、情報も整理できることが多いですよ。
ご利用開始から療育を受けるまでの流れ
ご利用開始から療育を受ける場合はまず電話で見学・面談の予約が必要です。
- 見学・面談:お子さまと一緒に見学して希望によって療育を体験可能
- 選考・連絡:総合的に考慮・判断して、利用の可否を連絡
- 契約:児童発達支援の利用契約を結ぶ。ご利用に必要な支給決定後に契約。
公的な手続き等がまだの方は、見学・面談時に必要な手順を教えてもらえます。
ご不明点や心配なことがありましたら、質問も可能ですよ。
療育はいつからはじめるべき?
「もしかして療育が必要」と感じたら、判断をあまり先延ばしにしないで早期療育を受けることがお子さまにとってもメリットが大きいです。
療育に通うことで専門家へ相談や心強いサポートが受けられます。
お子さまにとって必要なケアであれば、早めに療育に通って発達を促してあげたいですね。
療育の選び方
療育はお子さま一人ひとりが必要としている支援内容は異なるため、オーダーメイドになり一概に療育の方法を断定することはできません。
療育における指導領域は、主に「健康・生活」「運動・感覚」「認知・行動」「言語・コミュニケーション」「人間関係・社会性」の5つの領域において、さまざまなアプローチを行います。
お子さまの特性や状況によって行う支援やプログラム内容はさまざまです。特に発達障がいのあるお子さまに対して行われる支援は、「個別療育」と「集団療育」の2種類に分けることができます。
療育には「個別療育」と「集団療育」の2種類がある
お子さまの特性によって個別と集団の療育に分けられます。
- 個別:お子さまと全体像を把握するためにきめ細やかな支援
- 集団:就学を控えているから集団を経験させたいなど
施設によっては言語聴覚士、作業療法士、理学療法士などの専門家が在籍したり親子で一緒に参加する療育もあります。
施設を利用して療育を受ける際は下記の確認が必要です。
- どんな支援員がいるのか
- どんなプログラムがあるか
- 親子で参加の有無 など
気になる点は必ず事前に確認をしましょう。
療育ってどんなことをするの?具体的な療育の種類
療育には「個別療育」と「集団療育」の大きく分けて2種類があると紹介しましたが、その中で行われるプログラムの種類もさまざまです。
代表的な療育のプログラムは特性にあわせて、
感覚統合療法
学習障がいやASD(自閉スペクトラム症)を含めた発達障がいがあるお子さまへのリハビリテーション
作業療法
作業療法は、人が持つ五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)や身体感覚(バランス、スピードなど)の統合に困難がある場合にスムーズにする
言語療法
コミュニケーションに障がいがある時に用いる
認知行動療法
「認知療法」と「行動療法」を兼ね合わせた心理学的アプローチで、うつ病などの治療にも使われる。
音楽療法
歌ったり踊ったり、楽器を用いたりなど、音楽を使ってあらゆる発達を伸ばす
ビジョントレーニング
平衡感覚・固有感覚・触覚の3つの基礎感覚に加え、視覚・聴覚機能を活用するトレーニング
TEACCH
ASD(自閉スペクトラム症)の生涯支援プログラム
応用行動分析学
お子さまの療育における、ベースとなる考え方の一つ
ソーシャルスキルトレーニング(SST)
対人関係など社会生活に必要なスキル
お子さまの特性によって療育プログラムは種類がさまざまです。
専門家や施設に相談して、お子さまにあった療育を進めていきましょう。
まとめ
今回は札幌市清田区里塚にある児童発達支援・放課後等デイサービス「こどもデイサービスセンター なごみ」が発達障がいグレーゾーンのお子さまにとって、なぜ療育が必要なのか、どんな効果が期待できるのかを紹介しました。
療育について、少しでも疑問や質問があれば、「こどもデイサービスセンター なごみ」や、お住まいの地域の窓口、専門機関に相談してみてくださいね。きっと、あなたに合った解決策が見つかりますよ。
「こどもデイサービスセンター なごみ」では、療育体験も受付けております
札幌市清田区里塚にある児童発達支援・放課後等デイサービス「こどもデイサービスセンター なごみ」では、発達に課題のある0歳から18歳までの児童をお預かりし、「書道・学習サポート・食育・花育・感覚統合」などを通しお子様へのサポートをおこなっています。
不安を抱えた親御さんの不安をわずかでも取り除ける場になるようサポートさせて頂きます。療育の体験をしていただくこともできますので、お近くの方は、お気軽にお問い合わせください。
なごみの療育の様子はこちらからご覧になれます。
Instagramはこちら「こどもデイサービスセンター なごみ」は親御さまを応援しています。
ご相談はこちら