お子さまの発達障がいが心配の親御さんは、療育支援について「どんな種類があるのか」「どんな効果があるのか」について知りたいことでしょう。
グレーゾーンのお子さまは特性を早期に理解し、適切なサポートをすることで将来的にとても大切になってきます。
この記事では、札幌市清田区里塚にある児童発達支援・放課後等デイサービス「こどもデイサービスセンター なごみ」が「療育の種類」についてご紹介します。
「療育の種類は何があるの?」豊富なプログラムで、未来をサポート!
支援施設が療育プログラムとは発達障がいのあるお子さまが、学校や地域社会の中で健全に育つように行います。
お子さまが困りごとを克服するために専門家が支援を行い、スキルを学んでいくためのプログラムです。
お子さまの特性や年齢に合わせてオーダーメイドのプログラムを作ることもできます。
医学的、心理学的な理論をベースにお子さまの発達をサポートするさまざまな種類のプログラムがあります。
療育には「個別療育」と「集団療育」の2種類の指導方法がある
療育では、お子さま一人ひとりの特性に合わせた支援が行えるよう、個別療育と集団療育という二つの方法があります。集団行動が苦手な場合は、お子さまと支援員が1対1でじっくりと関わる個別療育を選択するなど、お子さまの個性や状況に応じた指導方法を選んでいきましょう。
個別療育
個別療育とはスタッフとマンツーマンで行う療育のことです。
プログラムの内容はお子さまの特性や年齢によってさまざまです。
他人との関わり方や集団生活でのルールを学ぶ前の基本に取り組みます。
個々の学習の遅れやつまづきを解消するために個別療育はとても効果的ですよ。
個別療育のメリットは
- 個々の発達状況に合わせてきめ細かな支援を提供できる
- 指導するスタッフとの信頼関係を築きやすい
個別療育のデメリットは
- コミュニケーション能力が培われにくい
- 友達との接点が少なく、刺激を得るきっかけが減る
療育の始め方は決まっていません。
例として別人と一緒に行動が難しい時やパニックを起こしてしまう場合は、まず「個別療育」を受け、集団で過ごせる状況に整ってから徐々に「集団療育」を受けるなど方法はさまざまです。
集団療育
集団療育とはグループでの活動を通して、社会的スキルや集団行動のルールを学んでいく方法です。
集団に合わせて行動する力や他のお子さまとの関わり方、感情のコントロールなど集団生活に欠かせないソーシャルスキルやコミュニケーション能力の向上を目指します。
具体的な療育内容は施設によって得意分野がありますが、ゲームなど他のお子さまと協力して進めていくプログラムが多いでしょう。
集団療育のメリットは
- ソーシャルスキルの練習で、集団生活に溶け込みやすくなる
- 他のお子さまたちと協力することで目標設定やモチベーションアップにつながる
- 言葉の選び方や人と接するスキルやなどを学ぶきっかけになる
集団療育のデメリットは
- 集団行動に強く苦手を感じているお子さまはストレスになる
- 一人ひとりへ目が行き届かない恐れがある
- 個々の障がいに合わせた集団療育には、スタッフの高いスキルと連携が必要になる
「個別療育」と「集団療育」はお子さまの特性や発達段階、心身の状況によって異なります。一度決めた療育の方針を変えることはいつでも可能ですので、まずお子さまの気に入った方を試してみるのはいかがでしょうか。
療育の種類|9つの療育プログラム
療育には「個別療育」と「集団療育」の大きく分けて2種類があると紹介しましたが、その中で行われるプログラムの種類もさまざまです。
- 感覚統合療法
- 作業療法
- 言語療法
- 認知行動療法
- 音楽療法
- ビジョントレーニング
- TEACCH
- 応用行動分析学
- ソーシャルスキルトレーニング
ここでは代表的な療育の種類を9種類を紹介します。
1.感覚統合療法
感覚統合療法とは、学習障がい(限局性学習症、LD)やASD(自閉スペクトラム症)を含めた発達障がいがあるお子さまへのリハビリテーションの一つです。
人間には全部で7つの感覚があります。
- 触覚・視覚・聴覚・味覚・嗅覚(五覚)
- 固有受容覚(手足の状態、筋肉の伸び縮みや関節の動きを感じる感覚)
- 前庭覚(身体の動きや傾き、スピードを感じる感覚)
絶えずさまざまな感覚器官から入ってくる感覚を、きちんと分類したり整理したりする脳の機能のことを「統合」と呼びます。
感覚統合がうまく行かないと、下記の症状が見られます。
- 感覚が過敏に働き集中すべきことに集中できない、
- 他の感覚のコントロールができず姿勢が保てない
- 感覚が鈍化したりするなどの症状が見られる
発達障がいの場合、感覚統合の成長プロセスに課題がある場合が多く、感覚統合療法によって支援を行います。
感覚統合療法では作業療法士(OT)がお子さまの成長に寄り添いながら「楽しい」と感じるような積み木遊びや運動を通して、感覚機能の未熟さや苦手な部分を伸ばしていくことを目的としています。
2.作業療法
作業療法は、作業療法士(OT:Occupational Therapist)という国家資格を取得した専門家が行うアプローチです。
作業療法は、人が持つ五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)や身体感覚(バランス、スピードなど)の統合に困難がある場合、これらをうまく統合して活動がスムーズにできるよう整えていきます。
3.言語療法
言語療法は国家試験に合格した言語聴覚士(ST:Speech-Language-Hearing Therapist)により行われています。「話す」「聞く」「食べる」のリハビリに関するスペシャリストです。
言語療法は、言語聴覚士を中心としながらも、医師などの医療専門職、介護福祉士などの保健・福祉専門職、心理専門職、学校関係者などと連携し、チームで連携して行われます。
4.認知行動療法
認知行動療法は、「認知療法」と「行動療法」を兼ね合わせた心理学的アプローチで、うつ病などの治療にも使われています。
人は外界から刺激を受け、それを認知して自分の行動を起こします。
このとき、認知の仕方にゆがみ(偏見)があると、それがもとでストレスを感じます。
認知行動療法ではこの「認知のゆがみ」を修正するようなトレーニングを行うことで、自信をもって行動できるよう促します。
5.音楽療法
音楽療法とはお子さまが歌ったり踊ったり、楽器を用いたりなど、音楽を使ってあらゆる発達を伸ばす療法です。
集団で音楽を楽しみながらコミュニケーション能力があがったり、柔軟性・社会性が育ちます。
音楽を聴いたり演奏をすることで、情緒の安定や身体運動と感覚を合わせていく効果があります。
6.ビジョントレーニング
平衡感覚・固有感覚・触覚の3つの基礎感覚に加え、視覚・聴覚機能を活用するトレーニングを行い下記の効果が期待できます。
- 視空間認知の発達
- 目と手の協調性、
- 言語機能の発達などを促す
集中力・読解力・運動能力の発達など、さまざまな能力がビジョントレーニングによって養われます。
7.TEACCH
Treatment and Education of Autistic and related Communication handicapped Childrenの略です。
TEACCH(ティーチ)は自閉症やその傾向があり、コミュニケーションに課題を抱える人のためのプログラムです。
お子さまが地域で安定した生活ができて人生を豊かに過ごせるよう、一人ひとりの特性に合わせた個別スケジュールを作ってサポートします。
8.応用行動分析学
応用行動分析学はABAとは「Applied Behavior Analysis」の略です。
ASD(自閉スペクトラム症)をはじめとする発達障がいのあるお子さまの療育など、発達支援の分野でも世界的に用いられています。
例えばボール1個で大人数で遊ぶ時は大人がサポートしながら「貸して」「一緒に遊ぼう」と言葉でアプローチするなどの行動に置き換える(適切な行動を増やして、「奪う」のような不適切な行動を自然に回避)お子さまができたら褒める、困りごとから解消されることになります。
目的は「お子さまが暮らしやすくなる」ことです。
9.ソーシャルスキルトレーニング
ソーシャルスキルトレーニングはSST「Social Skills Training」の略です。
認知行動療法を応用したアプローチで、社会で生きていく上で必要なスキルを会得するためのトレーニングです。
人は人との関わりの中からさまざまな社会的ルールを学びます。
発達障がいがある場合などはそのルールに気づくことができず、人間関係に困難を覚える場合があります。
苦手意識を少なくするなどのトレーニングを行います。
- 指示を理解する
- 状況を判断すること
- 人とのコミュニケーションを行う
療育のプログラムは専門家がお子さまによってカスタマイズします。
なごみの感覚統合療法を中心とした多様なプログラム
札幌市清田区の「こどもデイサービスセンター なごみ」では感覚統合療法を中心としたさまざまなプログラムをご用意しています。
- 感覚統合療法
- 書道
- 花育
- ドッグセラピーなど
プログラムを行うことで集中力・表現力や達成感を味わい、日常の生活や遊びを通じて楽しく感覚統合を向上を目指します。
お子さまや親御さんにとって、「できる・できた」ことを一緒に喜んでみませんか。
療育のプログラムを受けるとどんな効果があるか
療育の効果はすぐに効果が感じられるものではありません。
療育は障がいのあるお子さまやグレーゾーンのお子さまに対して、それぞれの発達特性や困りごとや状況に応じて個別の支援計画を作成し、様子を観察しながら支援を進めていきます。
個別支援計画は、もちろん家族からのニーズも取り入れられます。
まず第一にお子さまの様子を把握し、どのような支援・アプローチがそのお子さまに合っているかが専門家によって検討されます。
長い目で見てお子さまの変化と向き合うことが求められて、徐々に効果が感じられるものであって、半年・1年、時にはそれ以上のときもあります。
まとめ
今回は札幌市清田区里塚にある児童発達支援・放課後等デイサービス「こどもデイサービスセンター なごみ」が発達障がいのお子さま、グレーゾーンのお子さまにとって、療育の種類や期待できることについて紹介しました。
お子さまに「日常生活に必要な能力が身につく」「コミュニケーション能力が身につく」というだけでなく、療育施設でのプログラムを通して「できた」という成功体験を積み、自己肯定感を高めることも可能です。
早期から療育を開始することで、二次障がいのリスクを軽減や困りごとが発生する可能性を減らすことができます。
療育について、少しでも疑問や質問があれば、「こどもデイサービスセンター なごみ」や、お住まいの地域の窓口、専門機関に相談してみてくださいね。きっと、あなたに合った解決策が見つかりますよ。
「こどもデイサービスセンター なごみ」では、療育体験も受付けております
札幌市清田区里塚にある児童発達支援・放課後等デイサービス「こどもデイサービスセンター なごみ」では、発達に課題のある0歳から18歳までの児童をお預かりし、「書道・学習サポート・食育・花育・感覚統合」などを通しお子様へのサポートをおこなっています。
不安を抱えた親御さんの不安をわずかでも取り除ける場になるようサポートさせて頂きます。療育の体験をしていただくこともできますので、お近くの方は、お気軽にお問い合わせください。
なごみの療育の様子はこちらからご覧になれます。
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