療育になる遊びアイデア集!自宅でできる感覚統合に効果的な遊び

療育になる遊びアイデア集!自宅でできる感覚統合に効果的な遊び

「うちの子、発達にちょっと心配なところがあるんだけど…」「自宅でも遊びながら、何かできることはないかしら?」

発達障がいのお子さまをお持ちの親御さんなら、誰でもそう思われるのではないでしょうか?

この記事では、札幌市清田区里塚にある児童発達支援・放課後等デイサービス「こどもデイサービスセンター なごみ」が、ご自宅で遊びながら、お子さまの発達をサポートするアイデアをたくさんご紹介していきます。

遊びが療育になる!遊びを通じて感覚統合を促す重要性

発達障がいのお子さまの療育プログラムでは「感覚統合」を促すことが重要になります。

感覚統合とは、五感(触覚、視覚、聴覚、味覚、嗅覚)と固有受容覚(手足の動きや位置、力の入れ具合などを感じる感覚)、前庭覚(身体の傾き、スピードなどを感じる感覚)を整理したり、まとめたりする「脳の機能」のことです。感覚統合がうまくいかないと日常生活や学習活動で困難を経験することがあります。

感覚統合を促進するには、感覚を鍛える「遊び」がおすすめです。

例えば外での遊びでは砂場やブランコなどの遊具を使って、重力や動きに対応する感覚を鍛えることができます。

また室内での遊びでは粘土などの触り心地のあるものや、音楽や絵本などを使って触覚や聴覚を刺激することができます。

お子さま一人ひとりの発達や状況、障がいに合わせた支援を行い、自立した社会生活を送れるようにすることが目的です。

【言葉の発達を促す】療育になる吹く遊びのアイデア

自宅で遊びながらカンタンにできて、言葉の発達を促す・発音の改善に繋がる口・唇を使う遊びがおすすめです。

遊びながら、自然と発達を促す遊びを紹介します。

ストロー射的

ストロー射的は、吹くことで口の筋肉を鍛えるだけでなく、目と手と口の協調運動を促進する遊びです。作り方は机の上に、紙コップや牛乳パックの切れ端などを半分に切って、当たれば倒れる的を並べて準備しましょう。
太いストローの中に細いストローを仕込んで、机から離れて的をめがけてストローを発射し倒した的の数を競います。

吹き矢遊び

吹き矢遊びは吹くことで口の運動量が多くなり、滑舌の改善や食事中での噛む力が高まります。
吹き矢の筒部分はツルツルのチラシを丸めます。
弾は折り紙を三角すいの形に作って矢をセットし、人に向けないことは事前に注意して吹いて遊んでみましょう。
吹き矢を最初は小さいサイズから試して口径を大きくすると、必要な空気も大きくなり、より口の筋肉を使います。

顔じゃんけん

言葉の発達を促すためには舌の訓練も不可欠です。
顔じゃんけんは舌の動きが活発になることで、口の周り全体の筋肉を使い唾液が出やすくなりことばを発声しやすくなりますよ。
顔と舌を使ってグーは唇を尖らせる形、チョキは舌を思い切り出す、パーは口を大きく開けると決めておきましょう。
顔じゃんけんにはさまざまな効果があって、顔全体を使うため表情が豊かになり舌の動きが円滑になり発声にも効果があります。
さらに口を閉じる力も培われるため、食べこぼしの防止や食べ物を飲み込むときにも役立つでしょう。

【苦手な食感に慣れる】療育になる感触を楽しむ遊び

日常の生活や遊びを通じて、楽しく感覚統合を向上させられることを項目別に紹介します。

意識する行動箇所を確認しながら日常の遊びに取り入れてみませんか。

発達障がいのお子さまには特定の物や感覚に対して嫌悪感を示すことがあるのです。

嫌がるものを無理に触る必要はありませんが、たとえば粘土などのもちもちした触感は食べ物などの食感にも通じます。

苦手が多いと普段の生活で困る場面も出る可能性があるので、だんだん触る機会を増やすとよいでしょう。

いろいろな触感を触ってみる遊びは、次のようなものがあります。

粘土あそび

市販のあぶら粘土のほかに、自宅で簡単に作る小麦粉と食用油の粘土も使えます。何かを作ることにこだわらず、粘土の触った感覚を楽しめれば大丈夫ですよ。

スライムあそび

手で触ったり、足で踏んでみたりいろいろな遊び方もあります。市販のスライムのほか、自宅にある洗濯のりに絵具を入れてつくることもできますよ。

氷あそび

氷を触ったり、溶ける様子を見たりして遊びます。小さいボールなどを一緒に凍らせて溶かすという遊び方もあります。

【力加減の工夫に】療育になる感覚遊び

感覚が過敏であったり、反対に鈍感なお子さまには、ブロックや積み木など力加減の工夫できる遊びがおすすめです。

ブロック遊び

さまざまな大きさのブロックの形や重さ、触り心地を意識すると感覚の発達を促すことができます。
ブロック遊びは見本通りに作ることにはまるお子さまもいれば、自由に組み合わせて黙々と作り続けるお子さまもいて夢中になって楽しめますよね。

 積み木あそび

積み木を使って特定の形を作る活動は、空間認識能力と創造性を育むのに役立ちます。
積み木遊びでは色や形を識別や分類させることで、視覚的な識別能力を鍛えることができます。お子さまが楽しみながら感覚統合のスキルを自然と高めることができますよ。

空き箱積み

お菓子やティッシュペーパーの空き箱で、お子さまの思うままに積んでもらいます。
いろいろな空き箱を上手に積み上げるには、そっと積むなど力加減の工夫をすることになります。

【空間認知能力を育む】療育になる遊びのアイデア

空間認識能力とは物の位置、形状、大きさ、方向や位置関係を正確に認識する能力です。

お子さまの知能検査に空間認知能力は含まれていて、お子さまの発達を測る知能の1つで成長発達において欠かせない力であることがわかります。

空間認知能力を育てながら楽しむ遊びには、次のようなものがあります。

パズル

パズルは空間認知能力を育てる最も基本的な遊びの一つです。
ジグソーパズルや形はめパズル、木製パズルなどさまざまな種類があります。
パズルを解く過程でお子さまは形やパターンを認識し、どのように組み合わせるかを理解していきます。

ブロックでの構築遊び

レゴブロックを使って何かを作り上げることも、空間認知能力の発達に効果的です。ブロックを積み重ねたり組み合わせたりすることで、空間の概念を学びます。
ブロックで何を作ろうかなと考えたり、どんな形にしようかなと工夫する創造性も刺激します。

折り紙

折り紙は、平面の紙を折って立体的な形を作る創造性を育む遊びです。
折り紙を通じてお子さまは平面と立体の関係を理解し、手先の器用さも同時に養うことができます。

【バランス感覚を備える】療育になる遊びアイデア

発達障がいのお子さまのなかには、運動が不得意というお子さまもいます。

室内遊びでも体をうまく動かす練習になるもの、例えばバランス感覚を学べる遊びは効果的です。環境が整うのなら室内トランポリンやバランスボールなどが準備できればいちばん良いですね。

ボールすくい・運び

簡単にできる遊びで、スプーンを使ったボールすくいなどは気軽に遊べますね。

トランポリン

お子さまが楽しみながら感覚処理のスキルを向上させることができる有効な方法です。
単純に跳ぶことから始めてバランス感覚を養い、安全な環境で子どもたちがより高く跳ぶことに挑戦して達成感を味わえるでしょう。

バランスボール

バランスボールは身体的な発達を促すほかに、運動が苦手なお子さまにも好まれています。ただ座るだけでなくたくさんの遊び方があります。
例えばバランスボールの上に座ってぽんぽんとはずむ、バランスボールにうつぶせになってお腹で乗るなどです。
しっかりと大人の監視下で子どもをフォローできる体制で行ってくださいね。

【言葉が得意になる】言葉の刺激を増やす遊び

言葉が遅かったり、人とのコミュニケーションが苦手なお子さまには、ものまね遊びやパラレルトークなどの遊びが効果的ですよ。

言葉の刺激が増えることで、発達を楽しくサポートすることができます。

お子さまの興味やペースに合わせて、無理なく進めていくことが大切です。

ものまね遊び

相手のものまねをして、手足や体をのびのびと動かす遊びです。
イメージしながら動物や物になりきることで、表現力を養えます。挑戦したいという気持ちや大人と同じことができたという達成感も得ることができるでしょう。

パラレルトーク

パラレルトークとはお子さまの状態や気持ちを代わりにことばで言ってあげることです。
どこかにゴツンとぶつけたら「痛くない!」ではなく「イタイ、イタイね」などと言ってあげましょう。言葉にして周りに理解してもらえることで、人への安心感が育ちます。
療育になる遊びのメリットは、楽しみながら自宅で気軽に始められることです。
親子のスキンシップができてお子さまの実際に成長を感じ取ることができますよね。
お子さまと一緒に遊んで、楽しみましょう。

まとめ

今回は札幌市清田区里塚にある児童発達支援・放課後等デイサービス「こどもデイサービスセンター なごみ」が発達障がいのお子さまの「療育と遊びのアイディア」について紹介しました。

発達障がいのあるお子さまは、専門的な機関で多様なプログラムに参加できます。

お子さまと過ごす時間が一番多いご家庭なので、おうち遊びも大切な発達支援の機会です。お子さまと触れ合いながら、遊びの中に療育を取り入れてみませんか。

「こどもデイサービスセンター なごみ」の療育は感覚統合療法 トランポリン、ハンモックなどで遊びながら感覚運動、書道、花育、ドッグセラピーを取り入れています。

療育について、少しでも疑問や質問があれば「こどもデイサービスセンター なごみ」や、お住まいの地域の窓口、専門機関に相談してみてくださいね。

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