2歳児の癇癪どうすればいいの? 原因と対処法を徹底解説!

2歳児の癇癪どうすればいいの? 原因と対処法を徹底解説!

2歳頃になると、お子さまの自己主張が強くなり、癇癪を起こす場面が増えてきます。

ちょっとしたことで泣き叫んだり物を投げたりする姿に、どう対応すればいいのか悩む親御さんも多いのではないでしょうか?

「この癇癪は成長の一環なの?」「いつまで続くの?」そんな疑問や不安を抱える方のために、2歳児の癇癪の原因と具体的な対処法を、相談先を札幌市清田区里塚にある児童発達支援・放課後等デイサービス「こどもデイサービスセンター なごみ」が詳しく解説します。

お子さまの気持ちを理解しながら、少しずつ向き合っていきましょう。

2歳児の癇癪はなぜ起こる? 原因を探ってみよう

2歳児の癇癪は、なぜこんなにも激しく怒るのかその原因を知ることで、適切な対応がしやすくなります。

ここでは2歳児が癇癪を起こしやすい理由について、成長の特徴や環境要因を踏まえて詳しく見ていきましょう。

イヤイヤ期

2歳頃になると「イヤイヤ期」に入り、何をするにも「イヤ!」と主張することが増えます。

これは、お子さまの自我が芽生え、自己主張が強くなるためです。

しかし、感情をコントロールする力はまだ未熟なため、ちょっとしたことで癇癪を起こすことも。

イヤイヤ期は成長の証でもあるので、「こういう時期」と割り切り、できるだけ冷静に向き合うことが大切です。

思い通りにならない! 心の発達

2歳児は「自分でやりたい!」という気持ちが強くなりますが、まだ思い通りにできないことが多く、フラストレーションが溜まりやすくなります。

たとえば、おもちゃをうまく操作できない、靴が履けないなど、小さなことでも怒ってしまうのです。

また、他者との関わりが増える中で譲り合いや待つことも難しく、トラブルになりがちでしょう。

しかし、こうした経験を通じて心は成長していきます。

まだまだ未熟な言葉の発達

2歳児は少しずつ言葉を話せるようになりますが、まだ自分の気持ちを適切に伝えることは難しい時期です。

「やりたい」「イヤ」といった思いはあるものの、言葉にできず、泣いたり怒ったりしてしまいます。

親御さんに気持ちが伝わらないと、さらに癇癪が激しくなることも。

そんな時は、お子さまの気持ちを代弁するように「〇〇したかったんだね」と共感すると、少し落ち着きやすくなります。 

環境の変化や体調不良も原因に

引っ越しや保育園の入園など、環境の変化が癇癪を引き起こすこともあります。

2歳児はまだ新しい環境に適応する力が未熟なため、小さな変化でもストレスを感じてしまうのです。

また、睡眠不足や空腹、体調不良も癇癪の原因になります。

「今日はいつもより激しいな」と感じたら、生活リズムや体調の変化を確認してみましょう。

安心できる環境を整えることで、癇癪を軽減できることがあります。

発達障害の可能性

2歳児の癇癪は多くの子どもに見られるものですが、極端に激しい場合や特定の刺激に過敏な場合は、発達障がいの可能性も考えられます。

たとえば、大きな音や特定の肌触りを嫌がる、気持ちの切り替えが極端に苦手といった特徴があることも。

ただし、2歳の時点で判断するのは難しいため、気になる場合は専門家に相談するのが安心です。

早めにサポートを受けることで、親御さんもお子さまも過ごしやすくなります。

癇癪は2歳3歳でピーク。5歳頃に落ち着いてくる

癇癪は2歳3歳でピーク。5歳頃に落ち着いてくる

2歳から3歳頃にかけて、癇癪はピークを迎えます。

これは、自己主張が強くなる一方で、感情のコントロールや言葉の発達が追いつかないためです。

しかし、成長とともに少しずつ気持ちを伝える力がつき、5歳頃には癇癪の頻度が減っていくことが多いとされています。

「ずっと続くのでは…」と不安に感じることもありますが、子どもの発達過程のひとつと捉え、焦らず見守ることが大切です。

2歳児が癇癪を起こさなくてすむような予防策

2歳児の癇癪をゼロにすることは難しいですが、少しの工夫で癇癪を減らすことは可能です。

ここでは、2歳児に効果的な癇癪予防策を紹介します。

予定を事前に伝える

2歳児は急な予定変更が苦手で、「今すぐお風呂!」「もう帰るよ!」と言われると強く反発しがちです。

事前に「あと5分でお風呂だよ」「次はお片付けしようね」と伝えておくと、心の準備ができて癇癪を防ぎやすくなります。

また、時計やタイマーを使うと視覚的に理解しやすく、「あと少し」という感覚も身につきやすくなるでしょう。

気持ちの切り替える方法を事前に決めておく

2歳児は一度こだわると気持ちを切り替えるのが難しく、遊びを中断するだけで癇癪を起こすことがあります。

そのため、事前に「おしまいの歌を歌おうね」「最後にもう1回やってから終わろう」と決めておくと、納得しやすくなるでしょう。

お気に入りのアイテムを使って「これを持っていこうね」と気持ちを切り替えるのも効果的です。

生活リズムを整える

2歳児は、睡眠不足や空腹で機嫌が悪くなり、些細なことで癇癪を起こしやすくなります。

とくに昼寝の時間が不規則になったり、食事のタイミングがズレたりすると、気持ちのコントロールが難しくなってしまうのです。

決まった時間に食事・睡眠・遊びの時間を作ることで、お子さまの心も安定しやすくなります。

無理のない範囲で、一定のリズムを心がけましょう。

癇癪が起きた時、どうすればいい? 親ができる対処法

2歳児の癇癪が始まると、泣き叫んだり床に寝転んだりと、なかなか手がつけられなくなることもあります。

そんな時、親御さんはどう対応すればいいのでしょうか。

ここでは、2歳児特有の癇癪に効果的な対処法を具体例とともに紹介します。

危ないことは止める

癇癪の勢いで物を投げたり、頭を床に打ちつけたりすることがあります。

こうした危険な行動は、まず冷静にしっかり止めましょう。

「ダメ!」と強く叱るのではなく、「痛いからやめようね」と優しく伝えながら、安全な場所へ移動させるのが効果的です。

また、抱きしめて動きを制止することも有効とされています。

危険がなければ、少し距離を取って見守ることも大切です。

気持ちに共感しぎゅっと抱きしめる

2歳児は、自分の気持ちを言葉で伝えるのが難しく、理解してもらえないと余計にヒートアップします。

まずは「〇〇がしたかったんだね」「悲しかったね」と気持ちを言葉にして共感することで、心が落ち着けてあげましょう。

さらに、落ち着いたタイミングでもう一度優しく抱きしめると、安心感が生まれます。

抱っこを嫌がる場合は、そばにいて「大丈夫だよ」と声をかけるだけでも効果的です。

好きなことやもので気をそらす

癇癪が続く時は、別のことに意識を向けると気持ちを切り替えやすくなります。

たとえば、「大好きな絵本を読もうか」「お外にかわいいお花があるよ」と話しかけると、興味を持ちやすくなるでしょう。

また、お気に入りのおもちゃを手渡すのも効果的です。

ただし、癇癪の理由を無視せず「〇〇したかったんだね」と一度気持ちに寄り添った上で行うようにしましょう。

無理に意識を反らそうとすると、その行動に癇癪を起す場合があります。

落ち着いたらほめる

癇癪を起こした後、気持ちが落ち着いたらしっかりほめることが大切です。

「泣きやんでえらかったね」「ちゃんと気持ちを伝えられたね」とポジティブな声かけをすることで、お子さま自身も「泣き止むことがいいこと」と学べます。

また、「さっきは怒ってたけど、今はニコニコしてるね!」と気持ちの変化を伝えることで、感情の切り替えを意識しやすくなります。

気をつけたい逆効果な対処法とは?

  • 頭ごなしに怒る
  • 無理に言葉で納得させようとする
  • 癇癪を起こすたびに要求を受け入れる
  • 放置しすぎる

2歳児の癇癪は、感情のコントロールが未熟なために起こるものです。

そのため頭ごなしに叱ったり無理に納得させたりすると、かえってヒートアップしてしまうことがあります。

また、癇癪を起こせば要求が通ると覚えると、わざと泣いて訴えることが増えてしまいます。

逆に、まったく相手にしないのも、お子さまの不安を大きくしてしまう原因に。

大切なのは、気持ちに寄り添いながら冷静に対応し、落ち着いた後に正しい行動を伝えていくことです。

発達障がい?気になったときに専門家に相談する目安とは?

2歳児の癇癪は成長の一環ですが、極端に激しかったり特定の状況で過剰に反応したりする場合は専門家に相談すると安心です。

たとえば、些細な変化に極端に動揺する、音や触感に過敏に反応する、言葉の理解や発話が極端に遅れている場合などが目安になります。

「何か違うかも」と感じたら、発達相談窓口や小児科で早めに相談することが大切です。

ひとりで悩まず専門家への相談も考えよう

2歳児の癇癪があまりにも激しかったり、対応に困ったりする場合は、専門家に相談することも選択肢のひとつです。

親御さんだけで抱え込むのではなく適切な支援を受けることで、お子さまの成長をより良い形でサポートできます。

相談できる窓口

癇癪の悩みは、自治体の子育て支援センターや保健センターなどで相談できます。

発達に関する心配がある場合は、「発達相談窓口」や「児童発達支援センター」も頼れる存在です。

保育園や幼稚園の先生に話を聞くのも、身近なアドバイスを得る方法のひとつ。

どこに相談すればよいか迷ったら、まずは地域の保健師や子育て支援施設に問い合わせてみるとよいでしょう。

医療機関の受診も検討しよう

癇癪が極端に激しかったり、生活に大きな影響が出る場合は、小児科や小児精神科の受診を考えてみましょう。

発達障がいの有無にかかわらず、医師のアドバイスを受けることで、お子さまに合った対応を見つけやすくなります。

受診の目安としては、「癇癪が何時間も続く」「気持ちの切り替えが極端に難しい」「発達面で気になることが多い」などが挙げられます。

気になる場合は早めの相談が安心です。

まとめ

2歳児の癇癪は成長の一環であり、自己主張や感情のコントロールの練習のひとつです。

原因を理解し、予防策や適切な対処法を実践することで、少しずつ落ち着いているケースもすくなくありません。

しかし、あまりにも激しい癇癪や発達の不安を感じたときは、ひとりで悩まず専門家に相談することも大切です。

親御さん自身の負担を軽減しながら、お子さまの成長を温かく見守っていきましょう。

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札幌市清田区里塚にある児童発達支援・放課後等デイサービス「こどもデイサービスセンター なごみ」では、発達に課題のある0歳から18歳までの児童をお預かりし、「書道・学習サポート・食育・花育・感覚統合」などを通しお子様へのサポートをおこなっています。

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