5歳児の癇癪、どうすればいいの? 原因と対処法を徹底解説!

5歳児の癇癪、どうすればいいの? 原因と対処法を徹底解説!

5歳のお子さまの癇癪に悩んでいませんか?

言葉も理解できる年齢なのに、思い通りにならないと大泣きしたり怒ったりする姿に困ることもあるでしょう。

5歳児の癇癪には成長の過程での理由があり、お子さまに合った対応を知ることで落ち着いて対処できるようになります。

この記事では癇癪の原因や具体的な対処法を、札幌市清田区里塚にある児童発達支援・放課後等デイサービス「こどもデイサービスセンター なごみ」がわかりやすく解説。

親御さんの不安を和らげるお手伝いをします。

5歳児の癇癪はなぜ起こる? 4つの原因

5歳児の癇癪が起こる原因には、どのようなことがあるのでしょうか。

ここでは主な原因について解説します。

1、5歳児は「中間反抗期」の真っ最中

5歳は「中間反抗期」とも呼ばれる時期です。

これは2歳ごろのイヤイヤ期と思春期の間に訪れる成長段階で、「自分で決めたい」「認められたい」という気持ちが強くなるのが特徴。

しかしまだ思い通りにならないことも多く、親に反発したり感情を爆発させたりすることがあります。

とくに、注意されたときや制限をかけられた際に強く反抗し癇癪を起こしやすくなります。

2、感情のコントロールがまだ難しい

5歳児は言葉が発達し大人との会話もスムーズになりますが、感情のコントロールはまだ難しい時期です。

楽しい気持ちを表現するのは得意でも、怒りや悲しみをうまく言葉で伝えるのは苦手なことが多く、ストレスを抱えやすくなります。

とくに「思い通りにならない」「うまく伝えられない」と感じたときに、強い怒りや悲しみが爆発し癇癪につながります。

3、親との関わり方に敏感になる時期

5歳児は、親御さんの反応や関わり方にとても敏感です。

これまでは甘えん坊だったのに急に反抗的な態度を取ることが増えるのは、自立心が芽生えつつもまだ親に頼りたい気持ちが残っているため。

とくに「ちゃんと話を聞いてもらえなかった」「否定された」と感じると、強い癇癪につながることがあります。

一方で、親にしっかり受け止めてもらえると落ち着きを取り戻しやすいのも特徴です。

4、生活リズムや環境の影響も大きい

5歳児の癇癪は、生活リズムの乱れや環境の変化にも大きく影響されます。

たとえば、睡眠時間が短かったりお腹が空いていたりすると、ちょっとしたことで怒りやすくなるのです。

また、幼稚園や保育園でのストレスが溜まると家に帰ってから爆発することも。

疲れているときほど些細なことで大きく泣いたり怒ったりしやすいので、日頃の生活リズムを整えるのも、癇癪を防ぐための大きなポイントになります。

癇癪は5歳頃に落ち着くと言われているが、まだまだ自己コントロール力が未熟

5歳になると言葉の理解力や社会性が育ち、癇癪の回数が減るお子さまもいます。

しかしまだ自己コントロール力は未熟で、思い通りにならないと感情が爆発することも少なくありません。

とくに疲れているときや強いストレスを感じたときは、些細なことでも怒ったり泣いたりしてしまいます。

成長とともに落ち着いていくとはいえ親御さんの関わり方が大きく影響するため、引き続きお子さまの様子を見ながら対応を心がけていきましょう。

5歳児が癇癪を起こさなくてすむ3つの予防策

5歳児の癇癪は、日々の関わり方を工夫することで予防できるケースもあります。

ここでは、5歳児に合った癇癪の予防策を見ていきましょう。

1.事前に選択肢を与えて納得感を持たせる

5歳児は「自分で決めたい」という気持ちが強くなります。

そのため「お風呂に入るよ」ではなく「お風呂と歯磨き、どっちを先にする?」と選択肢を与えると、納得しやすくなります。

突然の指示や予定変更には反発しやすいので、「あと5分遊んだらご飯にしようね」と前もって伝えるのも効果的です。

自分の意志で行動できたという満足感が、癇癪を減らすことにつながります。

2.気持ちの伝え方を練習する

5歳児は言葉の理解が進んでいますが、感情を正確に表現するのはまだ難しいことがあります。

そこで「嫌だ!」と怒るのではなく、「〇〇がしたかった」「悔しい」と言葉で伝える練習をすることで、癇癪を防ぎやすくなります。

たとえば、おもちゃを取られたときに「やめて!」ではなく「今、遊んでたよ」と伝えられるよう促すと感情の爆発が少なくなります。

日常会話の中で、気持ちを言葉にする習慣をつけてみてください。

3.日頃から安心できる環境をつくる

5歳児は、親にしっかり気持ちを受け止めてもらえると、癇癪を起こしにくくなります。

普段から「話を聞いてもらえている」という安心感があると、不満やストレスがたまりにくくなるのです。

忙しいときは、短時間でもいいので「今日はどんなことが楽しかった?」と会話をする時間をつくるようにしましょう。

また、スキンシップを増やすことでお子さまは心が安定し、癇癪の頻度が減ることにつながります。

癇癪が起きた時、どうすればいい? 親御さんができる4つの対処法

癇癪が起きた時、どうすればいい? 親御さんができる4つの対処法

5歳児の癇癪が始まると、親御さんもどう対応すればよいか悩んでしまうことがあるでしょう。

しかしお子さまに寄り添えば、少しずつ落ち着きを取り戻すことができます。

ここでは、癇癪が起きたときの具体的な対処法を見ていきましょう。

1.冷静に対応し刺激を減らす

5歳児の癇癪が始まったら、まずは親御さんが落ち着くことが大切です。

大声で叱ると余計に興奮してしまうため、できるだけ静かな環境をつくりましょう。

たとえば騒がしい場所なら少し静かなスペースに移動し、周囲の刺激を減らすだけでも落ち着きやすくなります。

また、親御さんが感情的になるとお子さまも余計に不安定になるため、できるだけ冷静に対応していきましょう。

2.「イヤだったね」と気持ちを代弁する

5歳児は言葉で気持ちを伝えられるようになってきていますが、怒りや悔しさを整理するのはまだ難しい時期です。

「何がイヤだったの?」と問い詰めるのではなく、「悔しかったね」「もっと遊びたかったんだね」と気持ちを代弁してあげると、安心して落ち着きやすくなります。

たとえばおもちゃを片付けるときに泣いて怒る場合、「もっと遊びたかったね。でも、お片付けの時間だね」と声をかけるとスムーズに切り替えられるでしょう。

3.落ち着く方法を一緒に考える

癇癪が起きたときに、あらかじめ決めた「落ち着く方法」を試すのも効果的です。

たとえば、「深呼吸をする」「お気に入りのぬいぐるみを抱く」「静かな場所に行く」など、お子さまがリラックスできる方法を事前に話し合っておきましょう。

そうすれば、実際に癇癪が起きたときにスムーズに取り入れられます。

5歳児は「自分でできる」という意識も芽生えているため、選択肢を与えて落ち着かせるとより効果的があります。

4.落ち着いたら「よくできたね」とほめる

癇癪が収まった後はお子さまが自分で気持ちを切り替えられたことを認め、ほめるてあげてください。

「泣き止めたね」「ちゃんと気持ちを伝えられたね」と具体的に伝えることで、「怒らなくてもわかってもらえる」と学習し、癇癪の頻度が減ることにつながります。

たとえば、「大きな声を出さずに言えたね」「最後までちゃんとお話できたね」と伝えることで、自信を持ちやすくなります。

5歳児が癇癪で気をつけたい逆効果な対処法

  • 「もう5歳なんだから我慢しなさい!」と年齢を理由に叱る
  • 「何でそんなことで怒るの?」と理由を尋ねすぎる
  • 「怒らないで!」と感情を抑え込ませる
  • 「泣いても無駄だよ」と突き放す
  • 「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから」と役割を押しつける

5歳児は「成長した自分」を意識し始めるため、「もう5歳なんだから」と言われると強い反発を覚え余計に感情が爆発することがあります。

また癇癪の理由をしつこく尋ねたり「怒らないで」と制止したりすると、感情を押し込めることにストレスを感じ、後でより大きな癇癪を起こすことも。

お子さまの気持ちを受け止めながら、落ち着いて対応しましょう。

発達障がい?気になったときに専門家に相談する目安

5歳児の癇癪は成長の一環ですが、極端に頻度が多かったり日常生活に大きな影響を及ぼしたりする場合は、専門家に相談するのも一つの方法です。

たとえば、癇癪が長時間続く・周囲の声かけで落ち着かない・強いこだわりがあり生活に支障をきたしている場合は、発達の特性が関係している可能性もあります。

悩みが続くようなら、児童発達支援センターや専門医に相談してみましょう。

ひとりで悩まず専門家への相談も考えよう

5歳児の癇癪が続くと、「このままで大丈夫?」と不安になることもあるでしょう。

その場合は一人で抱え込まず、専門家に相談してアドバイスを受けてください。

ここでは、相談できる窓口や医療機関の活用について紹介します。

お子さまの癇癪について相談できる窓口

5歳児の癇癪について悩んだときは、自治体の子育て相談窓口や発達支援センター、保健センターなどで相談できます。

また、幼稚園や保育園の先生に話してみるのも一つの方法です。

相談機関では、お子さまの発達や感情のコントロールについてアドバイスをもらえます。

家庭でできる対応を教えてもらえるので、不安を一人で抱え込まず身近な窓口を活用しましょう。

医療機関の受診も検討しよう

癇癪の頻度が極端に多い・長時間続く・日常生活に大きな影響が出ている場合は、小児科や児童精神科などの医療機関に相談してみましょう。

たとえば、些細なことで強く怒る・周囲との関わりに困難がある・極端なこだわりがある場合は、発達の特性が関係していることもあります。

専門医の意見を聞くことで、お子さまに合った対応方法が見つけていきましょう。

まとめ

5歳児の癇癪は成長の過程で起こる自然なものですが、親御さんにとっては悩ましいものです。

しかし原因を理解し予防策や対処法を実践することで、少しずつ落ち着いていくはずです。

それでも不安がある場合は、一人で抱え込まず専門家に相談してみましょう。

お子さまの気持ちを尊重しながら無理なく向き合うことで、親子ともに安心できる環境をつくっていきましょう。

「こどもデイサービスセンター なごみ」では、療育体験も受付けております

札幌市清田区里塚にある児童発達支援・放課後等デイサービス「こどもデイサービスセンター なごみ」では、発達に課題のある0歳から18歳までの児童をお預かりし、「書道・学習サポート・食育・花育・感覚統合」などを通しお子様へのサポートをおこなっています。

不安を抱えた親御さんの不安をわずかでも取り除ける場になるようサポートさせて頂きます。療育の体験をしていただくこともできますので、お近くの方は、お気軽にお問い合わせください。

なごみの療育の様子はこちらからご覧になれます。

Instagramはこちら

「こどもデイサービスセンター なごみ」は親御さまを応援しています。

ご相談はこちら

こんな記事も読まれています