発達特性・発達障害の母親だからこそ抱える悩み。あなただけじゃない!解決策を紹介

発達特性や発達障がいを持つ母親は、家事や育児の中で「うまくできない」「周りと違う」と感じ、孤独や不安を抱えることが少なくありません。

しかし同じ悩みを持つ母親は決して少なくなく、適切な工夫やサポートを取り入れれば、より負担を減らしながら子育てができます。

この記事では、発達特性のある母親ならではの悩みやその対処法を、札幌市清田区里塚にある児童発達支援・放課後等デイサービス「こどもデイサービスセンター なごみ」が解説します。
焦らず、できることから始めてみましょう。

発達障がいの多くの母親が抱えやすい悩み

発達障がいのある母親は、子育てや家事において特有の困難を感じることがあるでしょう。
ここでは、母親が感じやすい悩みについて詳しく紹介します。

お子さまとのコミュニケーション

発達障がいのある母親は、お子さまの感情を読み取ることや適切な対応をすることに難しさを感じてしまいます。

とくにお子さまが泣いたり癇癪を起こしたりしたとき、どう対応すればよいかわからずに混乱してしまうことも少なくありません。

また、言葉の使い方や表現がストレートになりやすく、お子さまが傷ついてしまうこともあります。

家事・育児の時間管理の難しさ

時間の見通しを立てるのが苦手だったり、やるべきことが多すぎて優先順位をつけるのが難しかったりすることがあります。

朝の支度や家事をこなすうちに時間が足りなくなり、焦りを感じることも少なくありません。

また、予定の変更に対応しにくく、突然の予定が入ると混乱してしまうこともあるでしょう。
タスク管理にストレスを抱えてしまう方も多くいます。

周りや他の母親と対人関係の悩み

ママ友との付き合いや保育園・学校の行事など、他の保護者との関係にストレスを感じることがあります。

相手の表情や意図を読み取るのが苦手だったり、雑談がうまくできず孤立してしまうケースもあるでしょう。

また、周囲と比べて「自分だけうまくできていない」と感じることがプレッシャーになることも。
無理に周囲に合わせてしまい、心身ともに疲弊してしまうことも少なくありません。

感覚過敏などの特性によるストレス

発達障がいの特性として、音や光、肌触りに敏感な感覚過敏を持つ母親も多くいます。

たとえば、お子さまの泣き声が大きく感じられてストレスになったり、特定の食材の触感が苦手だったりして料理が負担になることもあるでしょう。

さらに、複数の音が同時に聞こえると集中できず、イライラしてしまうことも。
感覚過敏のストレスを和らげるために、耳栓を使う・休憩を意識的に取る・刺激を減らす環境を整えるなどの対策を取り入れるのが必要です。

タイプ別に見る!発達障がいの特性と子育て

発達障がいにはさまざまなタイプがあり、それぞれの特性によって家事や育児で感じる困難も異なります。
ここでは、主な発達障がいのタイプ別に、育児のコツや対策を紹介します。

自閉スペクトラム症(ASD)を持つ母親の場合

自閉スペクトラム症(ASD)を持つ母親は、感覚過敏を持つ場合が多いほか、予定外の出来事への対応が難しいこともあります。

お子さまの声や騒がしさがストレスになる場合、耳栓やノイズキャンセリングイヤホンを活用して、負担を軽減しましょう。

また、お子さまとの会話で意図が伝わりにくいこともあるため、ジェスチャーを交えて短く分かりやすい言葉を使うのがおすすめです。
さらに、家事や育児のスケジュールを可視化し予測しやすくすれば、精神的な負担を減らせるでしょう。

注意欠如・多動症(ADHD)を持つ母親の場合

注意欠如・多動症(ADHD)の母親は注意が散漫になりやすく、家事や育児の途中で別のことに気を取られてしまうことがあります。

タスクを1つずつ完了させるよう意識し、ToDoリストやタイマーを活用すれば、やるべきことを整理しやすくなるでしょう。

また、時間管理が難しい場合は、視覚的に予定を確認できるカレンダーやアラームを活用するのも効果的です。

お子さまとの関わりでは、ルールを決めて伝えシンプルな声かけを意識することで、スムーズなやりとりができるようになります。

学習障害(LD)を持つ母親の場合

学習障害(LD)を持つ母親は、読み書きや計算が苦手な場合があり、お子さまの学校関連の書類対応や連絡事項の管理が大変に感じることがあります。

手書きが苦手な場合は、スマホのメモ機能や音声入力を活用して負担を減らしましょう。

また、学校とのやり取りでは、必要なことをリスト化して視覚的に整理することで混乱を防げます。
お子さまとの関わりでは、「自分の苦手なことを認め、それを共有すること」も大切です。

親が工夫しながら取り組む姿勢を見せることで、お子さまも自分のペースで学ぶことを受け入れやすくなります。

今日からできる!発達障害の母親のための子育て術3つ紹介

発達障がいの特性を持つ母親が、家事や育児をスムーズにこなすためには、無理をせず自分に合った工夫を取り入れることが大切です。

ここでは、今日から実践できる子育てのコツを紹介します。

1、お子さまとのコミュニケーションを円滑にする方法

発達障がいを持つ母親にとって、お子さまとの意思疎通がスムーズにいかないことは大きな悩みの一つです。

気持ちを汲み取るのが苦手だったり、お子さまの行動に対して感情的になりやすかったりすることがあるでしょう。

そこで、絵カードやジェスチャーを活用する、短く分かりやすい言葉で伝えるなどの工夫を取り入れると意思疎通がしやすくなります。

また、お子さまが言いたいことをうまく伝えられないときは、焦らず待つことも大切です。
話しやすい雰囲気を作ることで、親子のコミュニケーションが円滑になります。

2、家事・育児を効率化する工夫

家事や育児をすべて完璧にこなそうとすると、疲れやストレスがたまってしまいます。
負担を軽減するためには、ルーティン化や便利なサービスの活用を検討しましょう。

たとえば、毎日の家事をリスト化し決まった時間にこなすことで、次に何をするか迷わずに済みます。
また、掃除や料理などが苦手な場合は、食事の宅配や定期的に家事代行サービスを利用すれば自分の時間を確保しやすくなるでしょう。

3、母親自身のストレスを軽減する方法

発達障がいを持つ母親は、日々の育児や家事の中でストレスを感じやすく、気がつかないうちに心身の負担が大きくなってしまいます。

そのため、意識的に休息時間を確保することが重要です。
短時間でもリラックスできる時間を作り、気持ちに余裕を持ちましょう。

また、趣味に没頭する時間やリフレッシュできる活動を見つけ、気分転換を行ってください。

さらに、周囲の人にサポートを求めることも大切。
一人で抱え込まず家族や支援機関に頼ることで、負担を分散させながら無理なく子育てを続けていきましょう。

利用できるサポート情報|一人で悩まず周りを頼ろう

一人で悩みを抱え込まずに、支援を受けることが大切です。
適切な相談先を知ることで子育ての負担を軽減し、より安心して日常を過ごせます。
ここでは、利用できるサポート窓口や専門家への相談方法を紹介します。

発達障害者支援センターなどの相談窓口

発達障害者支援センターは、発達障がいを持つ人やその家族が相談できる公的な機関です。
全国各地に設置されており、育児や生活に関する悩みを専門のスタッフが相談に対応しています。

また、市区町村の福祉窓口や子育て支援センターでも、発達特性に合わせた支援の情報を得られます。
発達障がいに関する具体的な支援制度や、自治体が提供するサポートを知りたい場合には積極的に使用しましょう。

医療機関や専門家に相談する

発達障がいの特性による育児の困難やストレスを軽減するために、医療機関や専門家のサポートを受けましょう。

たとえば、児童精神科や心療内科では、発達特性に関する診断や育児のアドバイスを受けられます。
また、カウンセラーに相談すれば、子育ての悩みを整理し気持ちを軽くできます。

さらに、作業療法士などの専門家によるアドバイスを受ければ、日常生活をスムーズにするための具体的な工夫を学べるでしょう。

お子さまの発達が気になる時の対処法

お子さまの発達について「成長がゆっくりかも」「周りの子と違う気がする」と感じることがあっても、すぐに判断するのは難しいものです。

発達に関する不安を抱えたときは、専門機関に相談し必要に応じて発達検査を受けましょう。

発達検査や相談を受けられる機関

お子さまの発達が気になる場合、市区町村の発達相談窓口や児童発達支援センター、医療機関などで相談が可能です。

発達検査が必要かどうかの判断や、具体的な支援方法を教えて貰えます。

また、発達障害者支援センターでは、発達特性に応じた支援制度の案内も受けられます。
詳しい相談先については、以下の記事も参照してください。

発達支援サービス(療育)の利用

発達支援サービス(療育)は、お子さまの特性に合わせたサポートを受けられる大切な機関です。

児童発達支援・放課後等デイサービス「こどもデイサービスセンター なごみ」では、一人ひとりの発達状況や困りごとに寄り添い、生活の中で無理なく成長できる環境を提供しています。

お子さまが安心して学び適応力を身につけられるよう、専門スタッフが個別に支援プログラムを作成し、家庭や学校生活での困難を軽減するお手伝いをしています。

発達が気になる場合は、一人で悩まず相談してみてください。

まとめ

発達障がいを持つ母親は、家事や育児の中でさまざまな困難を感じることがありますが、工夫や支援を活用することで負担を軽減できます。

まずは一人で悩まず、相談窓口や専門機関を頼りましょう。

また、自分に合った育児の方法を見つけることで、お子さまとの関係もより良いものになります。
無理をせず、自分のペースでできることから取り入れていきましょう。

お子さまの発達障がいが気になったら「こどもデイサービスセンター なごみ」に、お気軽に相談ください

札幌市清田区里塚にある児童発達支援・放課後等デイサービス「こどもデイサービスセンター なごみ」では、発達に課題のある0歳から18歳までの児童をお預かりし、「書道・学習サポート・食育・花育・感覚統合」などを通しお子様へのサポートをおこなっています。

不安を抱えた親御さんの不安をわずかでも取り除ける場になるようサポートさせて頂きます。療育の体験をしていただくこともできますので、お近くの方は、お気軽にお問い合わせください。

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