発達障害の子育てとカサンドラ症候群。3ステップで抜け出す自分を取り戻す方法

発達障がいのあるお子さまとの関係に悩み、孤独感や精神的な疲れを抱えていませんか?

カサンドラ症候群は周囲に理解されにくい分、一人で抱え込んでしまいやすいものです。
そのため精神的・身体的な不調に陥りやすく、日常生活にも影響が出ることも少なくありません。

本記事では、カサンドラ症候群から抜け出し自分らしい生活を取り戻すための3つのステップを、札幌市清田区里塚にある児童発達支援・放課後等デイサービス「こどもデイサービスセンターなごみ」がわかりやすく解説します。

カサンドラ症候群、抜け出すための第一歩

カサンドラ症候群から抜け出すためにはどうすればよいのでしょうか。
ここでは、まず試すべき対処法について詳しく紹介します。

自分の状況を客観的に見つめ直す

カサンドラ症候群のつらさを抱えていると、どうしても視野が狭くなりがちです。

まずは「自分が今どんな気持ちでいるのか」を客観的に見つめ直しましょう。
日記をつけたり、感情を書き出したりすることで、自分の心の状態を整理してみてください。

「なぜこんなに苦しいのか」「どんな時にストレスを感じるのか」を把握することで、改善のための具体的な方法が見えてくるでしょう。

子どものASD(自閉スペクトラム症)の発達障害特性を理解する

お子さまの行動や言動が理解できず、ストレスを感じることがカサンドラ症候群の大きな要因になります。

ASD(自閉スペクトラム症)の特性をしっかり学べば「子どもがなぜそのような行動を取るのか」が見えてくることも。

たとえば、こだわりの強さやコミュニケーションの難しさも、お子さまにとっては意味がある行動である場合も多いのです。

専門書を読んだり発達支援センターの講座に参加したりして、少しずつ理解を深めていきましょう。

周囲に相談できる人を探す

一人で抱え込むことは、カサンドラ症候群を悪化させる大きな要因になります。

まずは、身近な人に相談できる相手がいないか探してみましょう。
家族や友人だけでなく、発達障がいに理解のある支援センターやカウンセリング機関を利用するのもおすすめです。

また、同じ悩みを持つ親御さんが集まるオンラインコミュニティや支援グループに参加するのも良いでしょう。

自分と同じ境遇の人たちから、共感やアドバイスを得られると気持ちが楽になります。

【3つのステップ】カサンドラ症候群から抜け出す!

カサンドラ症候群から抜け出すには、具体的な行動を少しずつ積み重ねることが大切です。
無理をせず、自分の心と体を守ることを意識しながら、できることから実践していきましょう。

ここでは、基本的な3つのステップを紹介します。

ステップ1:子どもと距離を置く機会を増やす

子育てに一生懸命になりすぎると、自分の気持ちを後回しにしてしまいがちです。
カサンドラ症候群から抜け出すには、一度子どもと適度な距離を取ることを検討しましょう。

短時間でも構わないので、一人でリラックスできる時間を確保してみてください。

たとえば家族や支援機関に頼んで、お子さまを預かってもらうのも有効です。
子どもと離れる時間を作ることで、自分の気持ちを整理し冷静に向き合う余裕が生まれます。

ステップ2:自分自身を大切にする

カサンドラ症候群に陥っている母親は、自分のケアを忘れがちです。
心と体を大切にすることが、長期的な子育てにも良い影響を与えるので、まずは自身を労わってあげましょう。

趣味の時間を作る・カフェで一息つく・運動を取り入れるなど、自分がリフレッシュできる時間を意識的に確保してください。

また、好きなことを楽しむ時間に罪悪感を抱かず「自分を大事にしていい」と認める気持ちが、心の安定につながります。

ステップ3:専門機関のサポートを受ける

カサンドラ症候群を一人で乗り越えようとすると、ストレスが増してしまいます。

まずは専門機関のサポートを受けることで、気持ちのデトックスを行いましょう。
発達障がいに関する支援センターやカウンセリングルーム、オンライン相談などを活用し、適切なアドバイスをもらってみてください。

また、心理カウンセラーや精神科医に相談すれば、自分とお子さまの状況に応じた具体的な対処法を学ねます。

カサンドラ症候群克服!子どもとの関係改善のヒント

カサンドラ症候群から抜け出すには、子どもとの関係を少しずつ改善していくことが大切です。

親子のコミュニケーションを見直し、お子さまの特性を理解しながら無理のない関係性を築いていくためのヒントを紹介します。

コミュニケーションのコツ

発達障がいのあるお子さまとの会話は、伝え方や接し方を工夫することで、意思疎通がスムーズになります。

指示はできるだけ簡潔にし、具体的な言葉で短く伝えることが大切です。

またお子さまが話をしているときは最後まで聞き、共感する姿勢を持つことで安心感を与えられます。
さらに、言葉だけでなく視覚的なサポート(イラストカードやスケジュール表など)を活用すると、コミュニケーションがよりスムーズになるでしょう。

子どもへの理解を深める

お子さまの行動や言動に戸惑うことがあっても、それは発達障がいの特性からくるものである可能性があります。

特性を理解すればイライラの頻度が軽減でき、「仕方のないこと」と思えて気持ちに余裕が生まれるでしょう。

専門書を読んだり発達支援センターで相談したりすることで、お子さまに合った対応方法を学んでみてください。

また、子どもがストレスを感じやすい場面や苦手なことを把握し、環境を調整することも親子関係の改善につながります。

親子でカウンセリングを検討する

親子でカウンセリングを受ければ、お互いの気持ちを整理しより良い関係を築く手助けになるでしょう。

発達障がいに詳しいカウンセラーや支援センターでは、親子のコミュニケーションを改善する方法をアドバイスしてくれます。

母親自身の悩みを聞いてもらうだけでなく、子どもがどのように世界を見ているのかを専門家の視点から理解することで、対応のヒントを得られるはずです。

無理なく続けられる方法を周りと一緒に探し、少しずつ関係を良くしていきましょう。

カサンドラ症候群を相談できる場所

カサンドラ症候群については、さまざまな相談先があります。
発達障がいに関する相談窓口や支援センターでは、親御さんの悩みを聞きながら具体的なアドバイスを提供してくれます。

また、カウンセリングルームや精神科・心療内科では、専門家による心理的なサポートを受けられます。
さらに、オンライン相談やサポートグループも活用すれば、同じ悩みを抱える親御さんと情報を共有し気持ちを軽くできます。

こうした場所を積極的に活用し、自分一人で抱え込まない環境を作りましょう。

まとめ 

カサンドラ症候群は、発達障がいのあるお子さまとの関係に悩み孤独やストレスを感じることで生じます。

しかし、一人で抱え込まず適切な距離をとりながら、専門機関のサポートを受けることで改善も可能です。

自分の気持ちを大切にしながら、少しずつ無理のない方法で子どもとの関係を見直してみてください。

小さな一歩を積み重ねながら、自分らしい生活を取り戻していきましょう。

お子さまの発達障がいが気になったら「こどもデイサービスセンター なごみ」に、お気軽に相談ください

札幌市清田区里塚にある児童発達支援・放課後等デイサービス「こどもデイサービスセンター なごみ」では、発達に課題のある0歳から18歳までの児童をお預かりし、「書道・学習サポート・食育・花育・感覚統合」などを通しお子様へのサポートをおこなっています。

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