3歳児の偏食|これは発達障害?対策・対応法まとめ

3歳の偏食、もしかして発達障害のサインかもと感じることはありませんか。「ごはんは白いのだけ」「緑の野菜は全部NG」など、食べムラのある子どもを前に、「ただの好き嫌い?」それとも「何か特性があるのかも…」と不安になる方もいるでしょう。3歳に見られる偏食と発達障害の関係、よくある食のこだわりや家庭でできる対応、相談先まで詳しく解説します。

3歳の偏食これって発達障害

「3歳になっても同じものしか食べない」「好きな形にしないと食が進まない」そんな偏食に戸惑う保護者は少なくありません。

成長の一環なのか、あるいは発達の特性なのか、気になるポイントを見ていきましょう。

偏食のタイプ別チェックポイント(感覚・こだわり・行動)

偏食と一言で言っても、その原因や背景はさまざまです。

まずは、子どもがなぜ食べたくないのか、その“苦手の理由”を見つけるために、次のような視点で様子を確認してみましょう。

感覚過敏タイプ

感覚過敏とは、食べ物に含まれる味・食感・匂い・温度・見た目に対してとても敏感です。

たとえば「トマトのグニャッとした感触がどうしてもダメ」「ジュースの冷たさに痛みを感じる」などと感じている可能性があります。

また、食べる音や、他人の咀嚼音に耐えられない子もいます。脳の感覚処理に関わる特性で、食事の面で不快に感じることがあるのです。

こだわりがあるタイプ

「この形じゃないと食べない」「いつものお皿じゃないと無理」といった場合、強いこだわりの傾向が影響しているかもしれません。

これは“食べ物が嫌”というより、“予想と違うこと”が苦手なタイプです。毎日の食事に変化があると不快になり、不安を抱いて要望が強くなることもあるでしょう。

拒否反応を行動で示すタイプ

偏食が原因で、食事の場面で強い拒否反応や混乱、逃避行動が見られることもあります。

たとえば、「食卓につけない」「泣いてしまう」「落ち着きがなく席を立つ」ということがあるかもしれません。

これは「食べ物がイヤ」というより、「怖くて落ち着けない」「不安で逃げ出したい」という感覚に近いでしょう。

発達障害特有の偏食とは?(ASD・感覚過敏)

偏食には、感覚の敏感さやこだわりなどさまざまな理由がありますが、発達障害に関連する場合があります。

発達障害のひとつである自閉スペクトラム症(ASD)では、先述のように味や食感、匂い、温度、見た目などに対して通常よりも強い敏感さ(感覚過敏)がよく見られます。

また、食べ物の形や色、盛り付け方に対して強いこだわりを持つ場合も多く、いつもと違うお皿や盛り付けだと食べたくなくなってしまうことも少なくありません。

そのため、偏食をきっかけに自閉スペクトラム症(ASD)の可能性を疑うこともあります。

もちろん偏食が必ずしも発達障害によるものとは限りませんが、専門家に相談することも視野に入れることも大切です。

普通の好き嫌いと特性による偏食の違い

子どもの偏食には、「食べ物の好き嫌い」と、「発達の特性による偏食」があります。見た目は似ていても、その理由や対応には違いがあるため、注意が必要です。

食べ物の好き嫌いが現れた場合、「味が苦手」「見た目が嫌」という子どもの好みが原因で、一時的なことがほとんどです。

時間が経つと、少しずつ食べられるものが増えていくことがよくあります。

一方、発達の特性による偏食は、味や食感だけでなく、食べ物の温度やにおい、色や形にも強く敏感なことがあります。

また、いつもと違うお皿や食べ方に強くこだわることも特徴です。そのため、食事の時間がストレスに感じられる場合があります。

食事の時間にお子様がどのような表情や行動を取っているのかをしっかり確認してみましょう。

子どもの様子をよく見ることで「どんな支援が合っているか?」を考える手がかりになります。

家庭でできる偏食対策と向き合い方

偏食に悩むと、つい「早く食べてほしい」と焦ってしまうこともありますよね。

しかし、無理に食べさせようとすると子どももかえって食事を嫌いになってしまうかもしれません。

まずは気持ちに寄り添いながら、家庭でできる偏食の対策や向き合い方を一緒に考えていきましょう。

無理に食べさせない関わり方

偏食の子どもに対して、「ちゃんと食べなさい!」と強く言ってしまいがちですが、無理に食べさせることは逆効果になることがあります。

子どもが嫌がるものを無理に押しつけると、食事そのものがストレスや怖い体験に変わってしまうのです。

まずは、食べられるものを尊重し、食事の時間を楽しく穏やかに過ごせるよう心がけましょう。

調理・盛りつけ・言葉がけの工夫

偏食に向き合う時は、調理方法や盛りつけ、そして声かけの工夫が大切になります。以下のポイントを意識してみましょう。

【調理の工夫】
  • 食べやすい大きさに切ることで口に運びやすくする
  • 子どもが好きな食感に調整して食べやすくする
  • いつもと違う調理法を少しずつ取り入れて変化に慣れさせる
【盛りつけの工夫】
  • 色とりどりの食材を使って視覚的に楽しませる
  • 型抜きやキャラ弁で食べ物の形を工夫して興味を引く
  • 明るい色や子どもの好きなキャラクターの食器を使うことで食事の時間を楽しくする
【言葉がけの工夫】
  • 「これおいしいね」「すごいね」とポジティブな言葉をかける
  • 食べられたことをほめて自信につなげる
  • 食事中は焦らずゆっくり話しかけ、楽しい雰囲気を作る

このような工夫を積み重ねることで、子どもが食事に対して前向きな気持ちを持ちやすくなります。

すぐに結果が出なくても焦らず、少しずつ工夫を取り入れていくことが大切です。

 小さな成功体験を重ねる考え方

偏食の改善には一度に大きな変化を求めず、小さな成功体験を積み重ねることが大切です。

子どもができたことを認めて、自信につなげることで、少しずつ食べる意欲が育まれます。

一口だけでも食べられたら大げさにほめ、やる気を引き出すことを心がけましょう。

子どもと一緒に料理をしたり、食材に触れさせることで食への関心を高めることも大切です。

このように、小さな成功体験を積むことで食事の場面が安心できる時間になり、偏食の改善に向けて前向きな気持ちが育ちます。焦らずにゆっくり取り組むことがポイントです。

偏食がある時は周囲との協力が必要

偏食や発達に関する悩みは、一人で抱え込まずに専門の相談窓口を利用しましょう。

周囲と協力し、子どもの偏食と向き合うことが大切です。

相談できる場所(発達支援センター/保健センター/栄養士)

偏食や発達に関する悩みは、ひとりで抱え込まずに専門の相談窓口を利用することが大切です。地域ごとに身近な相談先があり、それぞれ役割が異なります。

発達支援センター

発達の心配がある子に対してさまざまな相談を受け付けています。電話や対面での相談などの機会が設けられているため、自治体のホームページなどで確認しましょう。

保健センター

子育て全般の相談窓口として利用でき、発達や食の悩みも相談可能です。必要に応じて専門機関への紹介もしてくれます。

栄養士

栄養士は食事の偏りや栄養バランスのチェック、具体的な食事の工夫や献立の提案をしてくれます。

3歳児検診などで食事面の相談をすれば、偏食対策の専門的なアドバイスが受けられるでしょう。

上記の相談先では、偏食の原因や発達の特性を把握しやすくなり、子どもに合ったサポートを受けることができるため、活用してみましょう。

医療機関に行く目安とは

子どもの偏食が続くと、「病院に相談すべきなのか」「様子を見ていいのか」と迷うことがあるかもしれません。

食べ物の好き嫌いならよくあることですが、体重や身長がなかなか増えない、食べられる食材がとても少ないなどという場合は、栄養がしっかりとれているかを確認してもらうことが大切です。

また、食事のたびに強く嫌がって泣いたり、怒ったりする様子が続く時も、子どもなりに苦しさを感じている可能性があります。

さらに、言葉の発達がゆっくりだったり、目が合いにくかったり、行動に強いこだわりがあると感じる場合は、発達の面からも専門家に診てもらうとよいかもしれません

「様子を見るだけでいいのかな」と不安な気持ちを抱えている時は、まずはかかりつけの小児科や地域の保健センターに相談しましょう。

必要であれば、発達を専門とする医療機関を紹介してもらえることもあります。

支援先の探し方&相談時の準備ポイント

子どもの偏食や発達の不安を感じた時、「相談してみたいけれど、どこに連絡すればいいのかわからない」というケースはよくあります。

そんな時は、まず自治体の公式サイトや母子手帳に記載されている窓口情報を確認してみましょう。

または、「〇〇市 偏食 相談」「〇〇市 発達相談」などでネット検索をすると、最寄りの窓口を見つけやすくなります。

保育園や幼稚園に通っている場合は、園の先生に相談先を紹介してもらうのも一つの方法です。

相談に行く際は、少しでもスムーズに話せるよう、以下のようなことをメモしておくと安心です。

【メモの内容】

  • 食べられる物・食べにくい物の具体例
  • 食事中の子どもの様子(嫌がる行動、こだわり、回避の仕方など)
  • 家庭で行っている工夫(調理法、声かけなど)
  • 気になる行動や発達面(言葉、視線、こだわりなど)

状況を細かく説明できなくても、書き出したメモを見せることで、必要な支援につながるでしょう。

まとめ

3歳は少しずつ自分の「好き・嫌い」がはっきりしてくる時期のため、食べ物へのこだわりや偏食も自我の成長の一つとして現れることがあります。

一方で、「感覚が過敏で食べられない」「形や盛りつけに強いこだわりがある」など、発達特性が背景にあるケースは、早めに周囲と連携して様子を見ていくことが大切です。

無理に食べさせるのではなく、お子さまの「食べてみよう」という気持ちを大切にしながら、食事の時間が安心できるものになるように、関わっていきましょう。

また、「こんな時どうしたらいい?」「どこに相談したらいい?」と感じた際は、一人で抱え込まず、支援機関や専門家に相談してみましょう。

なお、札幌市清田区里塚にある児童発達支援・放課後等デイサービス「こどもデイサービスセンター なごみ」では、0歳から18歳までのお子様を対象に、遊びや感覚統合、食の支援などを取り入れた療育プログラムを提供しています。

初めてのご相談でも安心してお話しいただけますので、お気軽にお問い合わせください。一人で悩みを抱え込まず、一緒にお子様の成長を支えていきましょう。

なごみの療育の様子はこちらからご覧になれます。

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