1歳で偏食のよくある原因と家庭でできる対策

1歳頃のお子様のいるご家庭の中には、偏食で悩まれる方もいるでしょう。食べムラや好き嫌いは成長とともに変わる場合がほとんどですが、発達障害ではないかと考えることもあるかもしれません。

今回は、偏食の原因や発達障害との関連、家庭でのサポート方法などを札幌市清田区里塚にある児童発達支援・放課後等デイサービス「こどもデイサービスセンターなごみ」が解説します。

1歳の偏食、どこまでが普通?

1歳頃のお子様を育てる中で、特定の食べ物を嫌がったり、食べムラが激しかったりすることに戸惑うことはありませんか。

子どもの発達段階や個性によって食事の好みは変わるものですが、偏食について詳しく考えてみましょう。

食べない理由:発達段階/個性/一時的な不調

1歳頃の子どもは、食への興味がまだ安定しておらず、「食べたり食べなかったり」といった行為はよくあることでしょう。

たとえば、歯の生え始めで口の中が違和感を覚えていたり、気温や睡眠などの生活リズムの乱れから食欲が落ちたりすることも少なくありません。

さらに、子どもの個性や自我が現れてくるため、においや舌触りに敏感な子は、特定の食材を嫌がることがあります。

これは決して異常なことではなく、子どもの成長過程の一つだと捉えることも大切です。

日々の成長や気分によって「今日は食べるけど明日は食べない」という波もあるため、食べない日が続いても慌てず、まずはお子様の様子を見守る姿勢が大切です。

よくある偏食タイプ(白ごはんしか食べない、野菜拒否など)

1歳頃の子どもは以下のような偏食が見られることがあるでしょう。

  • 白ごはんやパンなどの主食だけを食べたがる
  • 緑の野菜などをまったく口にしない
  • 肉や魚などの匂いを嫌がる
  • 果物の酸味を嫌がって食べようとしない
  • 形や盛り付けが変わると食べなくなる
  • 汁気のある料理を避ける傾向がある
  • 毎回同じメニューばかりを求める

このような偏食があっても、成長や経験とともに変化することがほとんどですが、「このまま、食事が進まなかったらどうしよう」と悩むこともあるかもしれません。

焦らずに子どものペースに合わせてゆっくり向き合う姿勢が大切です。

成長過程での“食べムラ”との違い

子どもの食事には「食べムラ」と「偏食」がありますが、これは異なるものです。

食べムラは成長に伴う一時的な現象で、食べる量や好みが日によって変わることが多く、1歳〜2歳頃の自我が芽生える時期に特に現れるといわれています。

多くの場合、時間の経過とともに自然に改善されるため、あまり心配せず見守ることが重要です。

一方、偏食は特定の食材ばかりを好んだり、逆に拒否したりする傾向が長期間続く場合を指します。

「食べムラ」か「偏食」かわからず、不安を感じることもあるかもしれません。

食べない状態が数週間〜数か月以上続いているか、極端に特定の食材や食感を避けていないかどうかなど、様子を見てみましょう。

不安な点があれば、早めに専門機関に相談することも大切です。

1歳の偏食と発達障害の関係性

偏食が続くと「この子は発達障害があるのかもしれない」と不安になることもあるでしょう。

1歳頃の子どもは、食べ物の好みや行動に個性が表れやすい時期ですが、発達障害の特性が影響して、偏食や食べづらさが目立つ場合もあります。

特徴や傾向を確認してみましょう。

感覚過敏による食材拒否

発達障害の特性の一つに感覚過敏があり、特に触覚や味覚、嗅覚に敏感な子どもが多く見られます。

食材の食感がザラザラ、ネバネバ、パサパサしていると不快に感じたり、匂いが強すぎて嫌がったりすることがあります。

たとえば、にんじんの固さやトマトの酸味が苦手な場合もあるでしょう。こうした感覚の過敏さから、特定の食材を避けてしまう傾向があるかもしれません。

見た目や色・形への強いこだわり

発達障害のある子どもは、食べ物の見た目や色、形に対して強いこだわりを示すことがあります。

混ざり合ったメニューが苦手で、シンプル調理を好むこともあるでしょう。

また、食器の色や盛り付けの配置が変わることに対しても敏感に反応する場合があります。

このようなこだわりは、子どもが安心感を持つための手段ともいわれており、急な変化などに拒否反応を示すこともあるでしょう。

自閉スペクトラム症(ASD)と食の傾向

自閉スペクトラム症(ASD)は、コミュニケーションや社会性に特徴的な困難を持つ発達障害の一つです。

感覚の過敏さや特定のものに強くこだわる傾向があり、これらが食事の際にも影響を及ぼします。

ASDの子どもは、食べる物の種類や食事の環境、時間帯に強いこだわりを持つことが多く、決まったメニューや食べ方を好む場合があります。

また、食材の色や形、食感に対して敏感で、特定の食材を極端に避けたり、逆に同じものばかりを食べる傾向もあるでしょう。

こうした傾向は、家族や支援者が理解し、無理なく少しずつ食の幅を広げるための工夫が重要です。

1歳の偏食判断に迷う時のチェックポイント

1歳児の偏食は成長過程でよく見られますが、食事以外にも気になる行動があれば、発達の特徴として注意が必要な場合があります。

食事だけでなく、お子様の全体的な発達の様子を把握することが大切です。

ここでは、偏食の判断に迷った際にチェックしたいポイントについて解説します。

食事以外の“気になる行動”があるか?

食事以外の場面で、遊び方や対人関係でいつもと違う様子が見られる場合は注意が必要です。

「目が合いにくい」「反応が薄い」「特定の遊びにこだわる」「音に敏感すぎるなどの行動」は、発達障害のサインである可能性があります。

こうした行動が食事の偏りとあわせて見られる時は、専門家に相談することを検討しましょう。


言葉や視線、感情表現の発達の様子

言葉の発達や視線の合わせ方、感情の表し方も、子どもの発達を見るうえで重要な判断材料となります。

1歳の時点で「言葉の遅れが気になる」「名前を呼んでも振り向かない」場合は様子をよく観察してみましょう。

また、嬉しい時に笑顔を見せなかったり、悲しい場面でも表情が乏しかったりなど、感情表現の少ないのも一つのサインです。

ただし、発達には個人差が大きいため、気になることがあれば早めに専門機関に相談することで、必要な支援につなげることができます

「もしかして…」と思ったらどこに相談すべき?

偏食以外にも気になる発達の特徴がある場合は、相談できる窓口があると安心です。

地域の保健センターや児童相談所、発達支援センターなどが相談先として挙げられます。

かかりつけの小児科医に相談するのもよいでしょう。

必要に応じて専門機関での発達検査や支援の案内を受けることも可能です。

不安な点を早めに相談し、状況を伝えてみましょう。

家庭でできる1歳の偏食サポートの工夫

1歳の偏食は、誰にでも起こりうることですが、毎日の食事に悩みやストレスを感じてしまう方もいるでしょう。

ここでは、家庭で無理なく取り入れられるサポート方法をいくつか紹介します。

子どものペースを尊重しながら、少しずつ「食べる楽しさ」を育んでいきましょう。

プレッシャーをかけない環境作り

食事の場が緊張感に包まれていると、子どもは「食べること=イヤなこと」と感じやすくなります。

たとえば、「全部食べなさい」「残しちゃだめ」といった言葉や表情が、知らず知らずのうちにプレッシャーになることもあるでしょう。

まずは、完食を目指すよりも、食事そのものが楽しいと感じられる雰囲気作りが大切です。

保護者が笑顔で接したり、一緒に食卓を囲んだりすることで、子どもも安心して食事に向き合いやすくなります。

たとえ苦手な食べ物を食べられなかったとしても、無理に食べさせようとせず、その日の頑張りをしっかり認めてあげることを意識しましょう。

一口食べられたらOKの小さな成功体験

1歳児の偏食対応で大切なのは、「食べる量」より「食べるきっかけ」を作ることです。

はじめから完食を目指すのではなく、「まずは一口だけ食べられたらOK」というルールを決めてみましょう。

無理のない目標にすることで、子ども自身が達成感を味わいやすくなり、「食べられた!」という自信が次のチャレンジへとつながります。

こうした小さな成功体験を積み重ねることが、少しずつ食の幅を広げる原動力になります。

その際には、「食べられてえらいね」「今日はがんばったね」と肯定的な声かけを大切にしましょう。

褒めることで、食事に対してポジティブなイメージを育てていくことができます。

H3. 調理の工夫(食材をすりつぶす・色を変えるなど)

子どもによっては、食材の見た目や舌ざわり、においなどに敏感に反応してしまうことがあります。

その際は、調理法に少し工夫を加えるだけで、意外とすんなり口にできる場合もあるでしょう。

たとえば、固形が苦手な子には食材をすりつぶしてポタージュ状にするのもよさそうです。

野菜の色が苦手ならハンバーグやオムレツに混ぜ込んで色を目立たせないなど、子どもの反応を見ながら調整してみましょう。

食材の形や温度、盛りつけを変えることで、「これは好き」と思える体験につながる可能性があります。

偏食がある時は周囲との協力が必要

偏食が見られる場合、一人で悩まず周囲と協力しながら対策を進めることが大切です。

お子様の成長や発達に関わる専門機関や医療機関と連携することで、より適切な支援やアドバイスを受けられます。

家族だけで対応しようとせず、周囲と協力しながら対応していきましょう。

地域の発達支援センター・保健センターの活用

地域の発達支援センターや保健センターでは、偏食や発達に関する相談を受け付けています。

専門スタッフによる面談や検査、栄養指導などのサービスがあり、具体的な支援計画を立てる手助けをしてもらえます。

身近な相談窓口として利用しやすく、お子様の状態に応じた支援機関の紹介も受けられるため、自治体のホームページや近隣の発達支援センターに問い合わせてみましょう。

栄養士・小児科医との連携の取り方

偏食の改善には、栄養バランスを考慮した食事計画が必要です。

1歳児検診などの機会を活用し、栄養士に相談することで、食べられる食材を軸に栄養補給の工夫をアドバイスしてもらえます。

また、小児科医と連携し、発達状況や体調の変化を共有することで、総合的な支援が可能になります。

定期的な受診や相談を通して情報交換を続けることが大切です。

まずはかかりつけの小児科がある場合は、日頃の発達状況や体調の変化について細かく伝えることが重要です。気になる点や心配なことがあれば遠慮せず相談しましょう。

もし、かかりつけの小児科がない場合は、近隣の病院を探し、信頼できる医師を見つけることから始めましょう。

地域の保健センターや発達支援センターに問い合わせると、適切な医療機関を紹介してもらえることもあるでしょう。

早期支援=安心の第一歩

偏食や発達に気になるサインを感じた時は、早めに専門機関へ相談することが不安の軽減につながります。

気になることを放置せず、早期に支援を受けることで、子どもの成長や発達に合わせた適切な対応が可能となり、問題の深刻化を防ぐことができます。

また、早期支援は保護者の心の負担を軽くし、安心して子育てに向き合う環境づくりにもつながるため、遠慮せず気軽に相談窓口を活用しましょう。

まとめ

偏食は成長とともに変化することが多く、一度に解決できるものではありません。

お子様一人ひとりのペースに合わせて、無理なく少しずつ食べられる食材や量を増やしていくことが大切です。

食事の時間は楽しく安心できる場となるよう心がけ、叱ったり急かしたりするよりも、できたことを認めてほめる声かけを積み重ねることで、子どもの自信や食への意欲を育てていきましょう。

また、発達に関して気になる点があれば、札幌市清田区里塚の児童発達支援・放課後等デイサービス「こどもデイサービスセンター なごみ」へご相談ください。

0歳から18歳までのお子様を対象に、「書道」「学習サポート」「食育」「花育」「感覚統合」など多彩なプログラムを通して、一人ひとりに合わせたサポートを行っています。

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